シリーズ:季節と文化の小さな引き出し
季節行事や食文化など、日々のコンテンツづくりのヒントになる小さな話題を集めています

こんにちは。
東京・文京区護国寺を拠点に、社内報や広報誌、会社案内、Web制作まで手がけている、株式会社ユー・エス・エスです。
2月7日から、イタリアでオリンピックが始まりましたね。
テレビをつけると、ニュースも特集もオリンピック一色!
今朝も「りくりゅう」ペアが逆転優勝しましたし、選手の活躍に感動している方も多いのではないでしょうか。
今回の開催地はイタリア。競技だけでなく、映像に映る街並みや音楽、演出を見ていると、「やっぱりイタリアっていいなあ」と感じる瞬間があります。そんなイタリアつながりで、今日は少しだけ食文化のお話を。
イタリアには、父の日に食べる定番のお菓子があるのをご存じでしょうか。
その名も、ゼッポレ(Zeppole)です。
日本の父の日は6月ですが、イタリアの父の日は毎年3月19日。
この日は「聖ヨセフの日(San Giuseppe)」でもあり、家族を支える父に感謝を伝える大切な祝日とされています。
この時期になると、街の菓子店にはゼッポレが並び始め、「もう父の日だね」と季節を知らせてくれる存在になります。特別なイベントをしなくても、同じお菓子を囲むことで「今日は父の日」と自然に共有できる。そんな穏やかな習慣が根付いています。
ゼッポレは、シュー生地に似た生地をリング状にして揚げる(または焼く)お菓子。上にカスタードクリームをたっぷりのせ、仕上げに粉砂糖、そしてアマレーナチェリー(シロップ漬けの黒いチェリー)を添えるのが定番です。
見た目はかわいらしいのですが、甘さとボリュームはしっかりめ。
「年に一度だからこそ食べたい」——そんな位置づけのお菓子です。3月が近づくとお店に並び、季節の到来を感じさせてくれる“食べるカレンダー”のような存在でもあります。
起源には諸説ありますが、共通しているのは家族を静かに支える父への敬意。
母の日に花を贈るように、父の日には家族で甘いものを囲む。派手さはないけれど、あたたかな時間が流れる——どこかイタリアらしい習慣です。
日本の父の日はネクタイやお酒など「贈り物」の印象が強いですが、
「この日に、これを食べる」という文化は、記憶に残りやすく、話題にもなりやすいもの。食べ物と季節行事の結びつきは、思っている以上に強いのだと感じます。
ゼッポレは菓子店で買うことが多いお菓子ですが、材料自体は特別なものではありません。
ここでは家庭向けのシンプルな作り方をご紹介しますね。
材料例(約6個分)
<生地>
<カスタード>
揚げ油、粉砂糖、チェリー
完璧な形でなくても大丈夫。家庭で作るなら「少し不ぞろい」くらいが、むしろ楽しいお菓子です。
中サイズ1個でおおよそ350〜450kcalと言われています。
揚げ菓子+カスタード+砂糖。数字だけ見れば納得のエネルギー量ですね。
ただ、イタリアでは「父の日に1個」という位置づけ。
毎日のおやつではなく、特別な日の甘さとして受け入れられているのが印象的です。年に一度の行事食だからこそ、このくらいの思い切りも文化として成り立っているのかもしれません。
海外の季節行事や食文化は、社内報やWeb記事の導入にも向いています。
難しい説明はいりません。「へぇ、知らなかった」で十分。
ゼッポレのような小さな話題は、読む人の肩の力を少しだけ抜いてくれるはずです。
Q. 父の日以外にも食べる?
A. 基本は3月19日前後の季節限定です。
Q. 地域差はある?
A. 全国的に知られていますが、特にナポリなど南部で親しまれています。
Q. 揚げない方法は?
A. オーブンで焼く軽めのタイプもあります。
Q. 日本で買える?
A. 常設は少なく、イタリア菓子店の期間限定が中心です。
Q. カロリーが気になる場合は?
A. 小さめサイズや焼きタイプを選ぶと軽く楽しめます。
オリンピックをきっかけに、その国の文化や暮らしに目を向けてみると、思いがけない発見があります。イタリアの父の日に食べるゼッポレ。甘くて、ボリュームがあって、でもどこかあたたかいお菓子でした。
季節や文化の背景を少しだけ掘り下げて伝えること。
それは社内報や広報コンテンツでも、読み手の記憶に残るきっかけになります。
ゼッポレのような小さな話題も、伝え方次第で豊かな物語になります。
こうした視点が、日々のコンテンツづくりのヒントになればうれしいです。