
こんにちは。
東京・文京区護国寺にある、広報誌の企画から取材撮影、編集デザイン、文字校正、印刷&Web展開までトータルでお手伝いしている株式会社ユー・エス・エスです。
急に寒くなってきましたね。インフルエンザも流行していますので、どうぞご自愛ください。
※この記事は、USSに職場体験としてお越しくださった方が書いてくださった原稿をもとに、社内で編集しコラムとして再構成したものです。
年末へ向かうこの季節、
ひんやりとした空気に触れながら朝デスクに座ると、
いつもよりゆっくりと心の呼吸が整う気がします。
一年の締めくくりの頃になると、
手帳の余白やパソコンのフォルダから、
「今のままで残したいもの」と
「ここで区切りたいもの」が
静かに浮かび上がってくる瞬間があります。
走り続けていると気づけない、
“心の棚卸し”が自然にできるのが、12月の良さなのかもしれません。
日本には、年の終わりに“煤払い”という習慣がありました。
家の高い梁に積もった煤を落とし、
新しい年を迎えるための準備を静かに整えていく時間です。
私たちの仕事には、煤こそ目に見える形では残っていません。
でも、フォルダのまま、付箋のまま、メモのまま
手を入れられずに積み重なっていく “小さな保留” が
気づけば机の周りにも、パソコンの中にも眠っています。
それらに一度光を当て、整えていく時間は、
“過去の蓄積を未来の自分へ引き渡す行為”
と言えるのかもしれません。
資料をつくる、企画を足す、メモを更新する。
“加える作業” のほうが成果は見えやすく、達成感も得やすいものです。
一方で、整える・選び直す・たたむ・残すという作業は
成果が目に見えにくく、評価軸から外れがちです。
でも、余白をつくるからこそ
次のアイデアが入るスペースが生まれます。
整えるという行為は、一時停止ではなく、
未来の動きを助ける静かなメンテナンスです。
やり方よりも、気持ちを重くしない考え方を置いておきます。
・目的は「元に戻すこと」より「迷わない明日」
・迷うものは「次に触る日付」を付箋に書く
・一度に片づけず、小さく完了できる単位で
・正解より「今の自分の基準」で十分
整えたことが誰にも伝わらなくても、
そのあとに動き出す自分のための作業であれば、それでいいと思います。
今回の記事は、USSに職場体験としてお越しいただいた方が
まっすぐな気持ちで書いてくださった原稿を、
社内で編集し、コラムとして仕上げたものです。
「もう一度働きたい」
「学び直したい」
「自分の経験を活かしたい」
そんな思いを胸に、慣れない環境で文章と向き合う姿に、
私たちも静かに力をもらいました。
文章には、誰かの人生の続きが映ることがあります。
それを改めて感じる時間でもありました。
情報を扱う仕事には、「整えて届ける」という工程があります。
言葉・写真・デザイン・レイアウト。
ひとつひとつを相手に伝わる姿へ整え、手渡していくこと。
年末の整え作業と重なる部分があるのは、
どちらにも “先に受け取る誰か” が存在しているからかもしれません。
今年をそっと閉じて、
新しいページを安心して開いていけますように。