文:職場体験スタッフ

こんにちは。 東京・文京区護国寺を拠点に、社内報や広報誌、会社案内、Web制作まで手がけている、株式会社ユー・エス・エスです。
春の空気には、不思議と「何かを始めたくなる」力があります。 冬の寒さがゆるみ、少しずつ外に出かけたくなる季節。ちょうど一年前のこの頃、小学生の息子と一緒に、文京区駒込のお蕎麦屋さんで人生初の蕎麦打ち体験をしました。
忙しい毎日の中で、休日はつい家の用事だけで終わってしまうこともあります。 けれどその日は、手を動かして、笑って、食べて、そして春の景色を歩いて。 今でもふと思い出す、心に残る一日になりました。
蕎麦打ちに使う材料は、とてもシンプルです。
・蕎麦粉 ・少しの小麦粉 ・水
それだけ。
最初に材料を見たとき、息子と二人で「これだけでお蕎麦になるの?」と驚いてしまいました。
でも、先生に教えてもらいながら作業を進めていくと、粉が少しずつまとまり、ちゃんと生地になっていきます。粉と水だけで食べ物ができる。 そんな当たり前のことが、体験してみるととても新鮮に感じられました。
最初の工程は、生地をこねること。
粉に水を少しずつ加えながら、手のひらで押して、折りたたんで、また押す。 この作業を何度も繰り返します。思っていたより力が必要で、息子は途中で「腕がつかれた〜」と言いながらも、楽しそうにこねていました。
サラサラだった粉が、だんだんとまとまり、なめらかな生地になっていく。 その変化を見るのも楽しい時間です。普段の料理ではなかなか味わえない、作る工程そのものの面白さを感じました。
生地がまとまったら、次は麺棒で伸ばします。
丸かった生地が少しずつ広がり、平らになっていく様子を見ると、「本当にお蕎麦になるんだね」と息子も嬉しそう。ただ、均等な厚さに伸ばすのは意外と難しく、端が薄くなったり、真ん中が厚くなったり。
それでも先生は「手作りはそれでいいんですよ」と笑顔で言ってくれました。
その言葉に、なんだか肩の力が抜けたのを覚えています。
最後の工程は、麺を切る作業です。
ここで使うのが麺切り包丁。 普段の包丁よりも大きく、ずっしりとした重さがあります。
初めて持ったときは、思わず「重い…!」と声が出てしまいました。
一定の幅で切るのですが、これが思った以上に難しい。 細く切ったつもりでも太くなったり、逆に細すぎたり。 息子も挑戦しましたが、結果は太さがばらばらのお蕎麦に。
でも、それも手作りならではの楽しさです。
切った麺はすぐに茹でてもらい、いよいよ実食。
お椀に盛られたお蕎麦を見て、「本当にお蕎麦になった!」と二人で感動してしまいました。
一口食べると、つるっとした食感とほんのり香る蕎麦の風味。
太さが違うので食感もそれぞれ違います。 でもそれがまた楽しくて、気づけばあっという間に食べ終わってしまいました。
何より、自分たちで作ったお蕎麦というだけで、特別においしく感じます。 息子も「いつものお蕎麦よりおいしい!」と嬉しそうでした。
お腹が満たされたあと、少し散歩をすることに。
駒込まで来たので、近くの六義園まで足を伸ばしました。
園内では、桜がちょうど咲き始めた頃。 満開ではありませんでしたが、春のやわらかな光の中で、淡い花が静かに揺れていました。歩きながら、「さっきの蕎麦、太かったね」「でもおいしかったね」 そんな会話をしながらのんびり散歩。 忙しい毎日の中で、こういう時間は意外と貴重です。
働いていると、休日もあっという間に終わってしまいます。
でも、ほんの少しだけ「体験」を入れるだけで、その一日はぐっと特別な時間になります。
水と蕎麦粉だけで作るお蕎麦。 重い麺切り包丁に緊張したこと。 太さがばらばらだった麺。 そして春の庭園を歩いた穏やかな時間。一年前の出来事なのに、今でもはっきり思い出せるのは、きっとその一日が豊かな時間だったからでしょう。
春は、新しいことを始めるのにぴったりの季節。 料理体験やものづくりなど、**小さな「初めて」**に出会いに出かけてみるのもおすすめです。
Q:蕎麦打ちは初めてでも体験できますか?
A:はい、初心者でも体験できます。 多くの体験教室では講師が丁寧に教えてくれるため、料理経験が少なくても問題ありません。 粉をこねて生地を伸ばし、麺を切る工程を体験できるため、お子さんと一緒でも楽しめる体験として人気があります。
私たち株式会社ユー・エス・エスは、東京・文京区護国寺を拠点に、社内報や広報誌、会社案内、Web制作など、「伝えたい想いを、伝わる表現にすること」を大切にした制作を行っています。
今回のように、日常の中には小さなストーリーがたくさんあります。 そうした魅力を丁寧に取材し、言葉やデザインで形にすることも、私たちの仕事のひとつです。
これからも、地域や人の想いを大切にしながら、読む人の心に残る「伝わる表現」をお届けしていきます。
※本記事は、東京しごとセンター(女性しごと応援テラス)の再就職支援プログラムの職場体験に参加された方が書いた原稿をもとに、当社にて構成・表現を整えて掲載しています。