こんにちは。
東京文京区護国寺の文字校正が得意なデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。
サスレポ(サステナビリティレポート)シリーズ第8回です。
今回は、CO₂排出量の開示でよく出てくる「Scope1・2・3」について、
新入社員でも理解できるように、図とやさしい言葉で解説します!
「Scope(スコープ)」とは、温室効果ガスの排出量を「どこから出ているか」で分けるための“範囲”や“区分”のことです。
企業が排出するCO₂は、自社の工場や社用車だけではありません。
買った電気を使うことで出るものや、取引先の活動、商品を運んだり使ったりしたときに出るものも含まれます。
でも全部ひとまとめにしてしまうと…
どこで、どれだけ出しているのかが分かりにくい。
そこで、排出源を3つの“スコープ(Scope)”に分類して、CO₂などが「どこで」「どのように」出ているかを整理するルールができました。
スコープ | 内容 | 例 |
---|---|---|
Scope1 | 自社が直接出す排出 | 社用車のガソリン使用、工場のボイラー稼働など |
Scope2 | 他社から購入した電気・熱の使用による間接排出 | オフィスの電力使用、空調など |
Scope3 | サプライチェーン全体からの間接排出 | 仕入れ、輸送、通勤、製品使用、廃棄など |
📌ポイント:
Scope3は「全部出さないとダメ」ではありません。
カテゴリごとに少しずつ収集していけば大丈夫です。
データ項目 | 収集方法の例 |
---|---|
通勤手段 | 社員アンケート |
購入品の取扱量 | 購買部門や仕入先のデータ |
廃棄物の量 | 回収業者からの報告書 |
製品使用後の電力量 | 製品仕様書や想定使用時間からの試算 |
「自社だけ頑張っても、全体では減っていない」――そんな状態を避けるために、
Scope3で“連携して取り組む”ことが求められ始めています。
特に製造業や流通業などでは、他社との協力がCO₂を減らすカギになるのです。
次回(第9回)は、「サスレポのガバナンスって何?」
”統治”と聞くと難しそうですが、企業としての姿勢を見せる重要ポイントです!
「うちもそろそろサスレポ?」と感じている企業さま向けに、
“いっしょに考える”相談窓口を開いています。
「最初の一歩がわからない」
「Scope3って関係あるのかな?」
そんな段階でも大丈夫です。
デザイン制作会社として、わかりやすく伝えるところからご一緒します。
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