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— サステナビリティレポート

◆第8回|Scope1・2・3って何? CO₂排出量の“スコープ分類”を図でやさしく解説

Scope1・2・3って何? CO₂排出量の“スコープ分類”を図でやさしく解説
Scope1・2・3って何? CO₂排出量の“スコープ分類”を図でやさしく解説

こんにちは。
東京文京区護国寺の文字校正が得意なデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。

サスレポ(サステナビリティレポート)シリーズ第8回です。
今回は、CO₂排出量の開示でよく出てくる「Scope1・2・3」について、
新入社員でも理解できるように、図とやさしい言葉で解説します!

■ なぜCO₂を“スコープ”で分けるの?

「Scope(スコープ)」とは、温室効果ガスの排出量を「どこから出ているか」で分けるための“範囲”や“区分”のことです。

企業が排出するCO₂は、自社の工場や社用車だけではありません。
買った電気を使うことで出るものや、取引先の活動、商品を運んだり使ったりしたときに出るものも含まれます

でも全部ひとまとめにしてしまうと…
どこで、どれだけ出しているのかが分かりにくい。

そこで、排出源を3つの“スコープ(Scope)”に分類して、CO₂などが「どこで」「どのように」出ているかを整理するルールができました。

■ Scope1・2・3の分類内容

スコープ内容
Scope1自社が直接出す排出社用車のガソリン使用、工場のボイラー稼働など
Scope2他社から購入した電気・熱の使用による間接排出オフィスの電力使用、空調など
Scope3サプライチェーン全体からの間接排出仕入れ、輸送、通勤、製品使用、廃棄など
■ Scope1・2・3の分類内容

📌ポイント:

  • Scope1・2は、社内で管理しやすい
  • Scope3は、取引先やお客様の使用後まで含む、“広い視点”の排出

■ Scope3は「できるところから」でOK

Scope3は「全部出さないとダメ」ではありません。
カテゴリごとに少しずつ収集していけば大丈夫です。

データ項目収集方法の例
通勤手段社員アンケート
購入品の取扱量購買部門や仕入先のデータ
廃棄物の量回収業者からの報告書
製品使用後の電力量製品仕様書や想定使用時間からの試算


■ なぜScope3が大事なの?

「自社だけ頑張っても、全体では減っていない」――そんな状態を避けるために、
Scope3で“連携して取り組む”ことが求められ始めています。

特に製造業や流通業などでは、他社との協力がCO₂減らすカギになるのです。


■ まとめ

  • Scope1:社内の車や設備からの直接排出
  • Scope2:購入した電気・熱などの間接排出
  • Scope3:取引先や通勤など、社外も含めた広い排出
  • Scope3は「できる範囲から」「少しずつ」でOK!


▶ 次回予告

次回(第9回)は、「サスレポのガバナンスって何?」
”統治”と聞くと難しそうですが、企業としての姿勢を見せる重要ポイントです!

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