株式会社ユー・エス・エス/上田写真製版所 ブログ

— サステナビリティレポート

◆第3回|うちは上場してないけど…サステナビリティレポートって必要?~取引先・採用・社会の目が変わる今、“伝えること”の価値~

うちは上場してないけど…サステナビリティレポートって必要?
うちは上場してないけど…サステナビリティレポートって必要?


こんにちは。
東京文京区護国寺の文字校正が得意なデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。

これまでの記事では、サステナビリティレポート(サスレポ)の基本と、CSRとの違いをお伝えしてきました。
第3回は、「うちは上場していないから、サステナビリティレポートは関係ない」と思っている方に向けてのお話です。

■ 上場していなくても、サスレポが求められる時代です

「うちは上場していないから、有価証券報告書も出してないし…」
「サスレポなんて、大企業の話でしょ?」
——実は、そうとも限りません。

今、サステナビリティレポートを求めているのは、投資家だけではありません。

  • ✅ 取引先(サプライチェーン)
  • ✅ 求職者
  • ✅ 地域社会
  • ✅ 社内の若手社員 など

さまざまなステークホルダーが「この会社って、どんな考えで動いているのだろう?」と注目しています。
その“答え”として出せるのが、サステナビリティレポート(サスレポ)です。

■ 取引先が「対応してますか?」と聞いてくる時代

最近では、大手企業が仕入先や外注先に対して

「環境や人権にちゃんと配慮していますか?」

と確認する動きが増えています。

これはグリーン調達人的資本開示の流れに関係していて、
大企業が「自分たちの取引先まで含めてESG対応しています」と説明できるようにするためです。

つまりあなたの会社も、「間接的にサステナ対応を求められる立場」になってきているのです。

■ 採用にも影響する“企業の姿勢”

もうひとつ見逃せないのが採用活動です。
特に若い世代(Z世代)は、「会社の雰囲気」や「社会的な姿勢」を重視する傾向が強くなっています。

  • SDGsに取り組んでいますか?
  • 働きやすさをどう考えていますか?
  • 女性や多様な人が活躍できていますか?

こういった質問に、言葉だけでなく「レポートや実績で示す」ことができれば、企業への信頼度がグッと上がります。実際に、当社のお客様のなかでも「リクルートパンフレットの別冊版」という認識でサスレポを制作されるケースが増えています。

■ サステナレポートは“PR資料”ではなく“信頼の証”

サステナビリティレポートは、単なるかっこいいパンフレットではありません。
キレイに見せることが目的ではなく、会社としての「考え方」と「行動」を整理し、誰もが見える形で示すことが重要です。

内容は難しくなくて大丈夫。

  • 何に取り組んでいるのか
  • どんな価値観で経営しているのか
  • その成果や課題は何か

これを「整理して書く」だけで、会社の信用は確実に高まります。

■ 上場していない企業こそ“自分から伝える”ことが武器に

上場企業は、有価証券報告書やTCFDなどで「開示しなければいけません」が、
未上場企業の場合は、「自ら情報を発信している=信頼できる、しっかりしている」という印象を持たれやすくなります。

  • 「この会社は未来を見据えて行動している」
  • 「しっかり考えている。安心して任せられそう」
  • 「これから大きく成長する会社かもしれない」

こうした評価につながるきっかけになります。


▶ まとめ

  • 上場していなくても、取引先・採用・社会からの“視線”はサステナビリティ重視に向かっている
  • サステナレポートは、難しい義務ではなく“自社の良さを伝える工夫”
  • 会社の考えや取り組みを整理して見せることで、強力な信頼ツールとなる


▶ 次回予告

次回は、サステナレポートってどう作るの?最初の一歩は「台割」から!という話に進みます。
「台割って何?」「どう考えるの?」という方にも、やさしく解説します!

この記事が「うちも、まず書いてみようかな」と思うきっかけになればうれしいです。

pagetop