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文字校正

◆校正で押さえておきたいチェックポイント④文脈・論理のつながり

校正で押さえておきたいチェックポイント④文脈・論理のつながり
文脈・論理のつながり




こんにちは。
東京文京区 護国寺のデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。

社内報や広報誌などの記事は、情報の正確さだけでなく、流れの自然さと読みやすさが求められます。
たとえ一文一文が正しくても、全体の文脈がぎこちないと読者は混乱し、内容が伝わりにくくなります。
校正では、単語の修正だけでなく、文章全体の「筋道」を確認することが大切です。

文脈を整えることは、理解を助けること

よくある文脈・論理の乱れ

  • 接続詞の誤用(「しかし」が逆接になっていない)
  • 段落の飛躍(話題が急に変わる)
  • 時系列の前後が逆になっている
  • 指示語(これ/それ/あれ)が何を指すのか不明確

こうした乱れは、誤字脱字よりも読者にストレスを与えやすい部分です。
特に社内報や広報誌では、記事の印象が「会社の印象」に直結するため、細部の整理が欠かせません。

校正例①:接続詞の誤用

Before
今回の研修では多くの社員が積極的に発言しました。しかし、グループごとに発表を行い、大きな成果が得られました。

After
今回の研修では多くの社員が積極的に発言しました。その結果、グループごとの発表でも大きな成果が得られました。

👉 「しかし」は逆接で使うのが基本。ここでは因果関係を示す「その結果」が適切です。

校正例②:時系列の混乱

Before
閉会式では全員で記念撮影を行いました。午前中には基調講演が行われました。

After
午前中には基調講演が行われ、午後の閉会式では全員で記念撮影を行いました。

👉 出来事を時間順に並べるだけで、自然で理解しやすい文章になります。

校正例③:指示語のあいまいさ

Before
新制度の導入について多くの質問が寄せられました。これについては、社員の意識改革も必要です。

After
新制度の導入について多くの質問が寄せられました。この制度を浸透させるためには、社員の意識改革も必要です。

👉 「これ」では不明確。対象を具体的に言い直すと誤解を防げます。

校正例④:段落の飛躍

Before
健康経営に向けた取り組みを進めています。
来月は地域の清掃活動を実施します。

After
健康経営に向けた取り組みを進めています。その一環として、来月は地域の清掃活動を実施します。

👉 「その一環として」を加えるだけで、二つの文が自然につながります。

まとめ:文脈の流れを整えることは信頼を守ること

文章の構成を整える校正は、読みやすさと信頼性の両方を高めます。
接続詞・時系列・指示語・段落の流れを見直すことで、読者が迷わず理解できる文章になります。
正しいだけでなく「伝わる文章」に整えることが、校正の真価です。

FAQ(よくある質問)

Q1. 校正で文脈を整えるとは、具体的にどんな作業ですか?
A. 文と文、段落と段落の関係を見直し、接続や論理の流れを自然にする作業です。単語の修正だけでなく、構成の整合性を確認します。

Q2. どのような記事で文脈のずれが起こりやすいですか?
A. イベント報告やインタビュー記事など、複数の話題が一つの記事にまとまる場合です。話の順序や焦点の整理が特に重要です。

Q3. 校正の依頼時に注意することはありますか?
A. 初稿や修正前の原稿も共有いただくと、意図や背景を踏まえた文脈調整がしやすくなります。

株式会社ユー・エス・エスは、

  • 写真製版・画像補正の専門技術
  • 企画・編集・デザインから印刷・Web展開までの一貫対応
  • 校正による文章の「流れ」と「伝わりやすさ」を整える力
    を強みに、御社の社内報・広報誌制作をサポートしています。

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そんなときはぜひご相談ください。

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