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文字校正

◆校正で押さえておきたいチェックポイント③用語・表記の統一

校正で押さえておきたいチェックポイント③用語・表記の統一

こんにちは。
東京・護国寺にある、デザインから校正、印刷まで一貫対応できるデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。

社内報や広報誌を手にしたとき、誤字や脱字がなくても「何となく読みにくい」「落ち着かない」と感じることはありませんか?
その原因の多くは 用語や表記のゆれ にあります。

たとえば同じ意味を表す言葉が記事ごとに違う表記になっていたり、数字の表し方が統一されていなかったりすると、読者は無意識のうちに違和感を抱きます。小さな揺れが積み重なると、記事全体に「雑然とした印象」が漂い、会社や組織の発信そのものに影響を与えてしまいます。

校正では、こうした表記の不統一を一つひとつ見直し、媒体全体をすっきりと整える役割を担っています。


表記の揺れがもたらす影響

  • 意味がブレる:「売上」と「売上高」が混在すると、どちらを基準にしているのか読者が迷う。
  • 数字の読みやすさが損なわれる:「%」「パーセント」「㌫」が混在すると視覚的にノイズとなる。
  • トーンが不統一に感じられる:「〜します」「〜致します」「〜いたします」が混在すると、文体の格がバラついて見える。
  • 専門用語に違和感が出る:カタカナ語の表記が揺れると、専門性の印象が損なわれる(例:カードリーダー/カードリーダ)。

つまり、内容が正確であっても、表記の揺れがあるだけで「この媒体は細部にまで注意を払っていない」という印象を与えかねません。

✏️ 校正例1:数字表記のゆれ

Before
本文:今年度の売上は前年比105%となりました。
※別の記事では「前年比10%増」と表記。

After
本文:今年度の売上高は前年比5%増となりました。

👉 「105%」と「10%増」のように表記が混在すると読者に違和感を与えるため、統一することで記事全体の信頼性が高まります。

✏️ 校正例2:とじひらきの不統一

Before
本文:来場された皆さまに心より御礼申し上げます。本イベントを無事終了致しましたことを、心より感謝いたします。

After
本文:来場された皆さまに心より御礼申し上げます。本イベントを無事終了いたしましたことを、心より感謝いたします。

👉 「致しました」を「いたしました」に統一。硬さや不自然さを避け、媒体全体のトーンを揃えます。

✏️ 校正例3:用語の混在

Before
本文:システム更新にあわせて、新しいカードリーダを導入しました。
※別の箇所では「カードリーダー」と表記。

After
本文:システム更新にあわせて、新しいカードリーダーを導入しました。

👉 カタカナ語は揺れやすい部分。用語集を作成し、必ず照合することが重要です。

✏️ 校正例4:会社名の省略の混在

Before
本文:ABC(株)は今年創立50周年を迎えました。
※別の箇所では「ABC株式会社」と表記。

After
本文:ABC株式会社は今年創立50周年を迎えました。

👉 「株式会社/(株)」の使い分けも要注意。正式名称で統一するのが基本です。


統一感は信頼感につながる

表記の揺れは、一つひとつは小さなものですが、積み重なると大きな違和感となり、読者の集中を妨げます。校正では媒体全体を見渡し、細部まで統一することで、**「読みやすさ」「信頼感」「品位」**を守っています。

用語や表記の統一は、文章を磨き上げるうえで欠かせないプロセスです。


株式会社ユー・エス・エスの取り組み

株式会社ユー・エス・エスは、

  • 写真製版・画像補正の技術
  • 企画・編集・デザインから印刷・Web展開までの一貫対応
  • 校正を通じて媒体全体を整える力

を強みに、企業の社内報や広報誌制作をサポートしています。

「読んでいて安心感のある文章に整えたい」「媒体全体の表記ルールを固めたい」──
そんなときはぜひご相談ください。

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