
こんにちは。
東京・文京区護国寺の、文字校正が得意なデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。
校正の現場でよく使われる言葉に「素読み(すよみ)」があります。
しかし、その意味や役割は人によって捉え方が異なり、
が曖昧なまま使われていることも少なくありません。
今回は、校正実務の視点から、
「素読みとは何か」「どんな役割を担う読み方なのか」を整理します。
校正における素読みとは、
原稿の内容に引きずられず、ゲラそのものを読んで誤りや違和感を探す読み方です。
素読みの目的は明確です。
誤りを限りなく見つけるための読みが、素読みです。
素読みは「文章全体を把握するための読み」と説明されることもあります。
確かに、流れをつかむという側面はあります。
しかし、実務における素読みはそれだけではありません。
素読みの段階で、
といったことは日常的に起こります。
つまり素読みは、
意味を追いながら、同時に誤りを拾う読み方です。
原稿と突き合わせて読むとき、
人はどうしても「原稿が正しい」という前提で文字を追ってしまいます。
その結果、
といった状態に陥りがちです。
素読みでは、
ゲラに出ている情報だけを頼りに読むことで、
こうした補正をいったん止めることができます。
それが、誤りや違和感に気づきやすくなる理由です。
素読みでは、すべてをその場で判断する必要はありません。
次のような視点で、「引っかかる箇所」を拾っていきます。
文章面
体裁・構成面
判断が必要な点は、後工程につなぐ前提で構いません。
違和感を逃さないことが、素読みの役割です。
素読みは、校正工程のなかでも最初に行われる重要な作業です。
にもかかわらず、実務では次のような“つまずき”が起こりがちです。
内容が頭に入ってくると、
と判断してしまい、
表記の乱れや細かな誤りを見逃すことがあります。
素読みでは
「理解できるか」より「違和感がないか」
に意識を戻すことが大切です。
「たしか原稿ではこう書いてあったはず」
「前の版では問題なかった」
こうした記憶があると、
ゲラ上の誤りを脳内で補正して読んでしまいます。
理解してしまえるがゆえに、
“書かれていないことに気づきにくくなる”のは、素読みの落とし穴です。
素読み=誤字脱字チェック
と意識が狭まると、
といった点が後回しになります。
素読みでは、
文字・文・構成をまとめて見る視点も欠かせません。
Q|素読みでは、どこまで直していいのでしょうか?
A|「原稿と違うかどうか」ではなく、「誌面として不安があるかどうか」を基準に判断します。誤りや違和感があれば、工程にかかわらず指摘します。
Q|原稿照合と何が一番違うのですか?
A|見る対象が違います。原稿照合は「一致」を見る作業、素読みは「成立」を見る作業です。
Q|素読みは初心者向けの作業ですか?
A|いいえ。むしろ、文章や誌面を総合的に見る力が求められる、経験値の高い作業です。
素読みの失敗は、技術不足というよりも、
といった意識のズレから起こることが多いものです。
素読みは
誤りに気づくために、
読み方を切り替える校正の一手段です。
素読みをどう位置づけるかを整理することで、
校正全体の精度や判断の軸も、自然と明確になっていきます。
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