
こんにちは。
東京・文京区 護国寺を拠点に、文字校正が得意なデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。
校正というと、「何を直すか」に目が向きがちですが、
実務の現場では、赤字そのものが伝わらないことでトラブルになるケースも少なくありません。
正しい指摘をしていても、
赤字の入れ方がわかりにくければ、修正は正しく反映されません。
校正は「直す作業」であると同時に、伝える作業でもあります。
前回の記事では、校正が「直さない」判断をする場面についてお伝えしました。
今回は、直す場合、その判断をどのように相手へ伝えるかに焦点を当てます。
誰の目にもわかりやすい赤字入れという、校正の基本について整理します。
校正の現場では、こんな経験がよくあります。
こうしたケースの多くは、
指摘内容が間違っているわけではありません。
原因は、赤字の引き方や指示の出し方が、
読み手にとって分かりにくかったことにあります。
引き出し線は、
「どこを直すのか」を瞬時に伝えるための視覚情報です。
こうした赤字は、
内容以前に見る人を迷わせてしまいます。
引き出し線は、
修正箇所まで最短距離で、ひとつの指示にひとつの線。
それだけでも、赤字の伝わりやすさは大きく変わります。
誤字を直すときの方法には、いくつかあります。
どちらが正しい、という話ではありません。
問題になるのは、方法が混在している場合です。
同じゲラの中で、
ある箇所は二重線、別の箇所は丸囲み、となっていると、
修正側は一瞬立ち止まることになります。
赤字のルールは、
厳密である必要はありませんが、揃っていることが大切です。
赤字は読めているのに、
「結局どう直せばいいのか分からない」
という状態は、意外と多く見られます。
赤字は説明文ではありません。
見た瞬間に理解できて、行動に移せることが求められます。
校正では、
正しいことを指摘しているかどうか以上に、
誤解されない形で伝えているかが重要です。
赤字が伝わらなければ、
どれだけ正しい指摘でも、結果につながりません。
校正の基礎とは、
高度な表現技術ではなく、
「誰が見ても迷わない」配慮の積み重ねです。
紙ゲラだけでなく、
PDFや共有ツールで校正を行うケースも増えています。
デジタル校正では、
といった点に注意が必要です。
紙の赤字と同様、
「自分には分かる」ではなく「相手に伝わるか」を基準に考えることで、
デジタル環境でも校正の質は大きく変わります。
Q|赤字のルールは、どこまで厳密に決めるべき?
A|細かい規則よりも、「同じゲラ内で迷わせない」ことが重要です。
二重線なのか丸囲みなのか、引き出し線の使い方など、最低限の統一があれば十分です。
Q|気になるけれど、修正するほどではない場合はどうする?
A|無理に赤字で直すのではなく、確認コメントとして伝える方法があります。
修正と提案を分けて示すことで、意図が伝わりやすくなります。
Q|赤字が多くなりすぎるときは?
A|すべてを一度に直そうとせず、「必須の修正」と「任意の指摘」を分けて考えると整理しやすくなります。
校正は、文章を直す仕事であると同時に、
修正内容を正しく伝える仕事でもあります。
紙でも、PDFでも、
赤字やコメントが伝わらなければ、
どれだけ正しい指摘でも活かされません。
引き出し線の引き方、
誤字の直し方、
コメントの出し方。
こうした基本を丁寧に整えることが、
校正全体の信頼性を支えています。
株式会社ユー・エス・エスでは、
社内報・広報誌の文字校正・編集サポートに加え、
既存のデザイン制作、取材・編集・撮影、
Webページ制作や動画作成まで、幅広く対応しています。
校正と制作を切り離さず、
一体で考える体制だからこそ、
赤字の「伝わり方」まで含めた実務的なサポートが可能です。
どうぞお気軽にご相談ください。
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