株式会社ユー・エス・エス/上田写真製版所 ブログ

文字校正
2026/2/4

◆校正で押さえておきたいチェックポイント⑮校正が「直さない」判断をするとき

こんにちは。
東京・文京区 護国寺の文字校正が得意なデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。

校正という仕事は、「直すこと」が役割だと思われがちです。
しかし実務の現場では、直すか、あえて直さないかという判断に迷う場面が少なくありません。

「ここは直したほうが読みやすくなる」
「でも、これは直しすぎかもしれない」

校正をしていると、そんな場面に必ず出会います。
直すべきところは直す。けれど、直しすぎない。
その判断の積み重ねこそが、校正の難しさであり、価値でもあります。

📝 今回の記事でわかること

  • 校正が「直さない」と判断する場面とは
  • 直しすぎが起こりやすい原稿の特徴
  • 校正で踏み込みすぎないための考え方

校正は「文章を良くする仕事」だが、書き替える仕事ではない

校正は、文章をより良く整える工程です。
ただし、それは書き手の文章を別の文章に置き換えることではありません。

文章には、

  • 発言者の立場
  • 組織としての表現方針
  • あえて選ばれている言い回し

が含まれています。

読みやすさだけを基準に手を入れてしまうと、
文章の意味やニュアンス、発言のスタンスまで変えてしまうことがあります。

✏️ 校正例|直せるが、直さない判断

Before(原文)

社長メッセージ:
当社では今後も、社員一人ひとりの意識向上を図りながら、
よりよい職場環境づくりに取り組んでいきたいと考えています。

一見すると、

  • 「考えています」がやや曖昧
  • 「取り組んでいきたい」が一般的

と感じ、言い切り表現に直したくなるかもしれません。

しかしこの文章は、
社長メッセージとしての語り口や距離感を保った表現でもあります。

意味は明確で、事実誤認もなく、
社内の表記ルールにも反していません。

👉 この場合、校正としては修正せず、原文を尊重する判断とします。

実務で感じた「直しすぎ」の難しさ

校正の現場では、
「直そうと思えば直せる」箇所が次々に見つかります。

実際、読みやすさや整合性を意識するあまり、
結果として直しすぎてしまったと指摘されることもあります。

私自身も、
「そこまで手を入れなくてもよかったのでは」
と言われた経験があります。

そのとき改めて感じたのは、
校正は「自分が納得する文章」にする仕事ではない、ということでした。

文章の主役は、常に書き手や発信者です。
校正は、その意図や立場を守りながら、
誤解や誤読の芽を摘む役割を担っています。

校正が「踏み込まない」判断をするとき

校正では、

  • 意味が正しく通っている
  • 事実として誤りがない
  • 媒体や会社の方針に沿っている

この条件を満たしている場合、
無理に直さない判断も重要です。

気になる点があれば、
修正ではなく確認や相談として返す
それも校正としての、責任ある選択です。


FAQ|よくある質問

Q|読みづらいと感じたら、直したほうがいい?
A|まずは「意味が変わるか」「誤解を生むか」を基準に判断します。読みやすさの改善が、意図の変更につながる場合は注意が必要です。

Q|直しすぎを防ぐコツは?
A|原稿の性格(社長あいさつ、寄稿文、報告記事など)を意識することで、踏み込む範囲を見極めやすくなります。


まとめ

校正は、「どこを直すか」だけでなく、
「どこを直さないか」を判断する仕事でもあります。

直しすぎず、放置もしない。
そのバランスは、経験と対話の中で磨かれていきます。


社内報・広報誌制作のご相談は

株式会社ユー・エス・エスでは、
社内報・広報誌の文字校正・編集サポートに加え、
既存のデザイン制作、取材・編集・撮影、
Webページ制作や動画作成まで、幅広く対応しています。

校正と制作を切り離さず、
一体で考える体制だからこそ、
「直しすぎない校正」も含めた実務的なサポートが可能です。

どうぞお気軽にご相談ください。

▸ 会報誌・広報誌・社内報の見直し相談
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