
こんにちは。
東京・文京区 護国寺の文字校正が得意なデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。
社内報や広報誌を読んでいて、
「この」「それ」「同」「当該」などの言葉が出てきたとき、
一瞬「何のことだっけ?」と前の文に戻ったことはありませんか。
この“読み戻り”を生む原因の多くが、指示語のあいまいさです。
指示語は文章をすっきりさせる便利な言葉ですが、
校正の視点で見ると、誤読や混乱を生みやすい落とし穴でもあります。
「この」「それ」「同」などは、文法的には正しくても、
読者の頭の中で指す対象がずれてしまうことがあります。
書き手の中では明確でも、
読者は「どれを指しているのか」を毎回推測しなければならず、
それだけで文章の信頼感が下がってしまいます。
社内報は「流し読み」される媒体です。
読み返さなくても理解できることが、校正の重要な基準になります。
この記事では、社内報や広報誌の校正でよく起こる
「この」「それ」「同」などの指示語による誤読リスクについて、
を、実務で使える形で解説します。
Before
今期は新しい評価制度を導入しました。
これにより、現場の負担が増える可能性があります。
→ 「これ」は
After
今期は新しい評価制度を導入しました。
この制度の運用により、現場の負担が増える可能性があります。
👉 指示語を具体名詞に置き換えることで、意味が安定します。
Before
社員説明会と管理職研修を実施しました。
同イベントでは活発な意見交換が行われました。
→ 「同イベント」はどちら?
説明会? 研修?
After
社員説明会と管理職研修を実施しました。
このうち社員説明会では、活発な意見交換が行われました。
👉 どれを指しているかを明示することで、誤読を防げます。
指示語が出てきたら、次の視点で確認します。
少しでも迷うなら、指示語を名詞に戻すのが校正の基本です。
Q1|指示語を減らすと文章がくどくなりませんか?
A|多少長くなっても、「読み戻さずに理解できる」ほうが社内報では重要です。
Q2|すべての「この」「それ」を直す必要がありますか?
A|一読で指す対象が明確な場合はそのままで構いません。迷いが生じるものだけを直します。
Q3|社長あいさつなど、原文尊重が必要な場合は?
A|原文を変えず、注釈やキャプション側で補うという判断もあります。媒体の方針に沿うことが大切です。
指示語は、文章を簡潔にする一方で、
読み手の理解を不安定にするリスクも持っています。
校正では「文法として正しいか」だけでなく、
「読者が迷わず同じものを思い浮かべられるか」という視点で確認することが重要です。
株式会社ユー・エス・エスでは、
既存のデザイン制作に加え、取材・編集・撮影・Webページ制作・動画作成まで、幅広いご要望に対応しています。
文章構造のチェックや表現の調整といった校正業務と、
誌面デザインやビジュアル制作を切り離さず、一体のものとして考えられるのが私たちの強みです。
指示語のあいまいさのような細かな表現の問題から、
誌面全体の読みやすさ・伝わりやすさまで含めて、
「読みやすく」「誤解のない」社内報づくりを、制作と校正の両面からサポートします。
ちょっとした文章の違和感でも、お気軽にご相談ください。