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◆校正で押さえておきたいチェックポイント①「見出しと本文の整合性」

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校正で押さえておきたいチェックポイント①「見出しと本文の整合性」



こんにちは。
東京・護国寺にある、デザインから校正、印刷まで一貫対応できるデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。

校正でより正確で分かりやすい表現へ

社内報や広報誌を読むとき、読者が最初に目を通すのは本文ではなく「見出し」です。見出しは記事全体の第一印象を決定づける大切な要素であり、読み手が本文に進むかどうかを左右する“入口”の役割を担っています。

ところが、原稿制作の過程では見出しと本文の間にズレが生じることが少なくありません。本文を修正したのに見出しが更新されず古いまま残ってしまったり、本文が具体的なのに見出しが抽象的すぎて要点が伝わらなかったり、本文で強調している内容と見出しで打ち出しているテーマが異なっていたり──。こうした不整合は、読者に混乱や違和感を与え、記事全体の信頼性を損ねてしまいます。

この「見出しと本文の整合性」をチェックし、必要に応じて修正するのも校正の重要な役割のひとつです。誤字脱字と違って、必ずしも一目で気づけるものではないため、意識して突き合わせる姿勢が求められます。

■よくある不整合のパターン

校正の現場で頻繁に見られるのは、次のようなケースです。

  1. 本文の修正後に、見出しが古いまま残っている
     例:本文は「感謝状贈呈式」となっているのに、見出しは「新製品発表会」のまま。
  2. 見出しが抽象的すぎて、本文の中身が伝わらない
     例:本文では「新入社員歓迎会」の詳細が書かれているのに、見出しは「イベントを実施しました」とだけ表記。
  3. 本文で扱うテーマと見出しの強調点がずれている
     例:本文の中心は「省エネ設備」なのに、見出しでは「工場見学」が前面に出ている。

こうしたズレは小さなことに見えますが、実際には記事全体の評価に直結します。「見出しで期待した内容と本文が違った」という体験は、読者にとって裏切りに感じられるからです。

✏️ 校正例1:記事修正後の置き去り見出し

Before
見出し:新製品発表会を開催
本文:当日は取引先への感謝状贈呈式を実施しました。

After
見出し:取引先へ感謝状を贈呈
本文:当日は取引先への感謝状贈呈式を行い、多くの方にご出席いただきました。

👉 本文に合わせて見出しを更新することで、読者の誤解を防ぎます。

✏️ 校正例2:抽象的すぎる見出し

Before
見出し:イベントを実施しました
本文:新入社員歓迎会を行い、部署を超えて交流が広がりました。

After
見出し:新入社員歓迎会を開催
本文:新入社員歓迎会を行い、部署を超えて交流が広がりました。

👉 見出しを具体化することで、本文を読む前に内容が明確に伝わります。

✏️ 校正例3:本文と見出しの強調点のずれ

Before
見出し:〇〇工場を見学
本文:説明会では省エネ設備への取り組みが中心に紹介されました。

After
見出し:省エネ設備への取り組みを紹介
本文:説明会では、省エネ設備の導入や成果を中心に紹介しました。

👉 本文で強調されているポイントを見出しに反映させ、記事の焦点を統一します。

抽象を避け、具体的に表す

曖昧な言い回しや長すぎる文章は、読み手に伝わりにくくなります。校正では、数字や具体例を補うことで鮮明さを高め、冗長な部分をそぎ落としてすっきりさせます。

■見出しと本文の不一致をなくす校正の視点

「校正」というと誤字脱字の訂正ばかりを想像しがちですが、実務ではこうした見出しと本文の整合性を確認することも欠かせません。

見出しは記事全体の「顔」であり、本文との一体感があって初めて読者に正しく伝わります。ズレを放置すれば、せっかくの内容が読者に伝わらなかったり、会社の発信姿勢に疑念を持たれたりしかねません。だからこそ校正では、正誤の確認だけでなく「記事がどう伝わるか」という視点を大切にしているのです。

株式会社ユー・エス・エスは、東京・護国寺を拠点に、社内報や広報誌、CSRレポート、採用パンフレットなど幅広い企業コミュニケーションツールを制作しています。

私たちがご提供できるのは、

  • 写真製版・画像補正の確かな技術
  • 企画・編集・デザインから印刷・Web展開まで一貫した制作体制
  • 表現を磨き上げる校正力

です。

「正しく」「読みやすく」「伝わる」文章に仕上げるため、校正の力を最大限に活かし、御社の広報・社内コミュニケーションをサポートいたします。

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