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東京・護国寺の文字校正が得意なデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。
「旧に復す(きゅうにふくす)」という言葉、見たことはあっても、正しく意味を説明できる方は少ないかもしれません。特に、新しく広報や文章作成を担当することになった方にとっては、「これ、どういう意味だろう?」と手が止まる表現のひとつです。
この記事では、「旧に復す」の正しい意味や読み方、使い方のポイントをやさしく解説しながら、ビジネス文書や広報誌で見かけたときにも戸惑わないように、丁寧にご説明していきます。
まずは読み方から確認しましょう。
きゅう に ふくす
漢字は難しそうに見えますが、ひとつずつ意味を分解すると分かりやすくなります。
つまり、「旧に復す」とは、以前の状態に戻ること、または以前の状態に戻すことを意味します。
「旧に復す」は、主にフォーマルな文書や報告書、公的な文章の中で使われます。日常会話ではあまり登場しません。
例えば次のような場面で使われます:
広報や社内文書では、読み手に合わせて表現を少し変えたい場面もあるでしょう。ここでは、「旧に復す」と近い意味を持つ言い換え表現をいくつかご紹介します。
最も一般的でわかりやすい表現です。カジュアルな文書や、専門用語を避けたいときに適しています。
例:
ややフォーマルな印象で、ビジネス文書にもよく使われます。「旧に復す」とほぼ同じ意味ですが、より親しみやすい表現です。
例:
業務やイベントの再開時に使いやすく、特に広報誌やニュースリリースなどにもなじみやすい表現です。
例:
やや文学的ですが、団体や活動の理念に触れる場面で好印象を与えることがあります。
例:
ややカジュアルな印象ですが、社内報などでは親しみやすさを意識する場面に適しています。
例:
「旧に復す」と似たような意味を持つ言葉は他にもあります。
表現 | 意味 | 使用場面の違い |
---|---|---|
復旧する | 故障や災害からの回復 | インフラや設備関連によく使われる |
復興する | 災害などで被害を受けた地域・社会の再建 | 国や地域の大規模な再建に使う |
元に戻る | 一般的なカジュアル表現 | 日常会話や社内メールなど |
「旧に復す」は会話には不向きです。話す場面では「元に戻る」や「通常運転に戻った」などの言い換えが自然です。
年配の方や役職者など、格式を重んじる読み手には好まれる表現ですが、若い社員や一般の方向けには少し堅く感じられることも。読み手に合わせて、他の表現に置き換える判断も大切です。
「旧に復す」「旧に復する」「旧に復した」など語尾の違うバリエーションがありますが、いずれも意味は同じです。文体や時制に合わせて使い分けましょう。
ビジネスや広報の現場では、「ちょっと硬めの言葉」をあえて使うことで、文章に信頼感や格調を与えることができます。「旧に復す」もそのひとつです。
ただし、意味を理解しないまま使うと、伝えたいことが正確に伝わらなかったり、誤解を招いてしまうこともあります。だからこそ、こうした表現を正しく理解し、適切に使いこなせることが、読みやすく、信頼される広報につながるのです。
「旧に復す」のような表現が社内報や広報誌、プレスリリースに登場すると、「このままでいいのかな?」と迷うこともありますよね。
私たちユー・エス・エスでは、
を一貫制作で対応しています。
「文章に自信がない」「広報誌をもっと見やすくしたい」そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。