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こんにちは。
東京文京区護国寺の文字校正が得意なデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。
日本語には、同じ読みでも、使う漢字によって微妙な意味の違いがあります。
その中でも特に迷いやすいのが「堅い」「硬い」「固い」の違いという、同じ”かたい”と読む3つの感じです。
さて、ここで問題です。
あなたならどの漢字を使いますか?
1.○○さんは口が( )
2.この机はとても( )
3.二人は( )握手を交わした
どれも同じ「かたい」が入りますが、意味によって使う漢字は変わります。
では、答えとともに、それぞれの意味と使い方を見ていきましょう。
答え:1. ○○さんは口が堅い
「堅い」は、物事がしっかりとしていて、丈夫であることを意味します。
また、確実で信頼できるさまや、真面目で几帳面な性格を表す場合にも使われます。
答え:2. この机はとても硬い
「硬い」は、物質が外からの力に対して強いことを意味します。また、人の表情や態度がぎこちない、柔軟性に欠けるさまを表すこともあります。
答え:3. 二人は固い握手を交わした
「固い」は、物事が変化しにくく、結びつきが強いことを意味します。
また、信念がしっかりしていて揺るぎないさまを表す場合にも使います。
訓読みが同じ漢字の使い分けを見分けるには、その漢字が本来持っている意味から考える方法と、その漢字を含む熟語から推測する方法があります。ところが、この「かたい」の場合は、これらの方法でも納得のいく答えが得られないことが多いのです。この場合は、対義語を考えてみると良いでしょう。
・「堅い」の対義語は「もろい」
・「硬い」の対義語は「やわらかい」
・「固い」の対義語は「ゆるい」
これらの対義語を思い浮かべることで、適切な漢字を選びやすくなります。
それでも迷う場合は、平仮名で表記するのも一つの方法です。。
また、慣用表現として、原則とは異なる表記が定着している場合もあります。迷ったときは辞書をひき正しい漢字を使い分けることで、より正確に伝えることができるでしょう。
正しい漢字の選び方ひとつで、文章の印象や信頼感は大きく変わります。
株式会社ユー・エス・エスでは、専属の校正者によるきめ細かなチェックを行い、誤字脱字はもちろん、読みやすさや表現の適切さまできめ細かくサポートいたします。
校正だけのご依頼はもちろん、デザイン制作や誌面全体の編集まで一貫して対応可能です。広報誌を「正しく、わかりやすく、伝わる文章」に仕上げたいときは、ぜひお気軽にご相談ください。
参考
明鏡国語辞典(第二版)_大修館書店
広辞苑(第七版)_岩波書店
三省堂国語辞典(第八版)
記者ハンドブック(第14版)_共同通信社 など