〜言葉・デザイン・心をつなぐ日〜
(今回のブログは、職場体験に参加された方が書いた原稿をもとに、USSスタッフが再構成しました。)

11月3日は「文化の日」。
日本国憲法が公布された日として知られていますが、実はこの日には「自由と平和を愛し、文化をすすめる」という意味が込められています。
少し堅い響きですが、身近にある“文化”の形を見つめてみると、意外と私たちの日常のすぐそばにあることに気づきます。
たとえば、朝のコーヒーを淹れる香り。
季節の花を飾る手。
贈り物に添える小さなカードのひとこと。
それらはどれも、日々の暮らしの中で生まれる“文化の断片”です。
文化とは、立派な博物館にあるものだけではなく、
「人が何かを想って、形にすること」そのもの。
私たちは無意識のうちに、毎日それをつくり出しています。
文章を書くとき、話すとき、伝えるとき。
その言葉の選び方ひとつで、相手の感じ方は変わります。
「ありがとう」「おつかれさま」「うれしい」
たった一言でも、そこに気持ちが宿る。
SNSの投稿やメールの一文も、
“自分の文化”として残る小さな作品です。
文化の日に、少しだけ立ち止まって、
「自分はどんな言葉で誰かとつながっているだろう?」
そんなことを考えてみるのもいいかもしれません。
写真やデザインもまた、“伝える手段”です。
たとえば、青空の写真を見て「気持ちがいい」と感じるのは、
そこに“言葉のいらないメッセージ”があるから。
色や構図、余白の取り方にも、作り手の意図がにじみます。
それを受け取る人がいて、初めて“文化”として息づく。
表現する人と受け取る人、
その間に流れる温度が、文化の原点なのかもしれません。
Q1:文化の日って、どうして11月3日なの?
A:もともとは明治天皇の誕生日にあたる日で、1948年に「文化の日」として制定されました。憲法公布の日でもあり、「自由と平和を愛する心を育む」ことを目的としています。
Q2:“文化勲章”って何?
A:科学・芸術・学問などで功績を残した人に贈られる、日本で最も名誉ある賞のひとつ。毎年この日に発表され、皇居で授与式が行われます。
Q3:文化の日にはどんな過ごし方がある?
A:美術館や博物館が入場無料になる日も多く、街のイベントも各地で開催。
読書や散歩、カフェでのんびり時間を過ごすのも、この日にぴったりです。
「文化」という言葉には、難しさよりもやさしさがあります。
人が何かを大切にして、伝えようとする気持ち。
それが形になったものが“文化”なのかもしれません。
忙しい日々の中で、
今日はほんの少しだけ“文化の時間”をつくってみませんか?
株式会社ユー・エス・エス
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