皆様、日々の業務で「もっと効率的にできないか」と感じることはありませんか。私も同様の思いから、AIの技術を活用し、業務課題の解決策を具体化しました。
今回は、写真共有時に個人情報保護のために発生する手間を自動化するPythonスクリプト、「Face Emoji Processor」をご紹介します。このツールは、写真に写る顔などの個人情報を簡単にマスキングし、プライバシーを守りながら円滑な写真共有を可能にします。
私がどのようにAIを活用して業務改善を実現したのか、その開発プロセスと成果をご説明します。
これまで、写真に写り込んだ顔などの個人情報を手作業で加工する作業は、非常に非効率だと感じていました。特にプライバシー保護が求められる場面では、この作業に時間がかかり、結果として写真共有の妨げになることもありました。
そこで、この課題を解決し、業務を効率化するためにAIのサポートを得ることにしました。AIアシスタントに相談しながら進めた開発プロセスは以下の通りです。
実際に「Face Emoji Processor」を使って処理を行った画像と、その結果をご覧ください。
今回はAdobeStockをサンプルに実行してみました。
顔を公開したくない場合、一枚一枚手作業で加工するのは時間と手間がかかり、写真掲載のボトルネックになることがありました。
このようなPSDファイルが生成されます。元の画像レイヤーの上に、検出された顔の位置に指定した画像が重ねられたレイヤーが追加されます。これにより、元の顔が隠され、プライバシーが保護された状態で写真を共有できます。
このAIを活用したプロセスにより、写真掲載のハードルが下がり、業務の効率が改善されました。
これまでは、開発環境の準備やライブラリのインストール、デバッグ作業などが専門知識を要し、プログラマー以外には敷居が高いものでした。しかし、現在ではAIがこれらの工程を大きくサポートしてくれます。
例えば、このスクリプトを実行するために必要なPython環境の整備も、AIツール(例えば、一部のCLIツールや統合開発環境のAI機能)に任せることで、適切なライブラリの提案からインストールまで自動で行ってくれます。さらに、コードのデバッグやエラーの特定もAIが助けてくれるため、専門的な知識がなくても、意図した機能を形にすることが以前に比べてはるかに容易になりました。
プログラミングの経験がない方でも、AIを活用すればアイデアを具体的な形にできる時代です。この大きな変化は、業務改善の可能性を大きく広げていると言えるでしょう。
今回の「Face Emoji Processor」開発を通じて、AIが私たちの業務における有用なサポート役になり得ると感じました。AIにコード生成や技術選定といった専門的な部分を依頼することで、私自身は課題の特定や、より実用的なツールにするための調整に集中することができました。
皆様も、日々の業務における非効率な作業に対し、AIを一つの選択肢として活用してみてはいかがでしょうか。AIと人間の協業が、業務改善の一助となる可能性を秘めていると思います。