(2025年10月更新)

こんにちは。
東京・文京区護国寺で社内報づくりをトータルで支援する株式会社ユー・エス・エスです。
第11・12回では「企画の考え方」や「コンセプト設計」について扱いました。
今回はさらに一歩手前の段階——「そもそも何を取り上げるか」という“企画テーマの判断基準と運用”に焦点を当てます。
〔具体例〕
例①:社外ニュースを扱う場合
ただ「他社が新技術を発表」では意味が弱いが、
「当社に与える影響」「今後の示唆」を添えれば共有価値になる。
例②:社内の小さな取り組みを取り上げる場合
「○○部署で朝礼を変更」だけでは報告だが、
「何のために」「どんな効果」「他部署も真似できる工夫」を加えれば全社資産になる。
例③:誰かの成果紹介を扱う場合
「○○さん表彰」では“知らせ”に留まるが、
その背景の行動・工夫・習慣を引き出せば“再現可能な学び”になる。
〔具体例〕
例①:安全対策を扱う場合
今号:自社内の事故事例/ 次号:同業他社の対策比較/ 次々号:海外事例と示唆
例②:新人育成を扱う場合
今号:新人の視点/ 次号:OJT担当者の視点/ 次々号:数年後の成長の姿例③:周年・節目を扱う場合
今号:沿革と転機/ 次号:支えた人々の証言/ 次々号:次の10年の構想
現実的には
A3. アイデアは「ひらめくもの」ではなく、“拾い続けたものが後でつながる” という性質があります。
そのため、まずは メモ習慣の徹底が唯一の訓練 です。
〔メモの対象例〕
“気になったら必ず書く” を積み重ねた人が、
結果的に「企画の引き出しが多い人」になります。
社内報は面白さではなく 「社内で共有する意味」 を軸にテーマを判断します。
年間設計と角度の切替えで無理なく続けられ、
企画力は特別な才能ではなく「拾い続ける習慣」で作られます。
Q. マイナスの出来事も扱うべき?
→ 個人攻撃にならず「再発防止」「学習化」に編集できるなら価値があります。
Q. 年間テーマは誰が決めるべき?
→ 編集部主導で草案→上長承認が最も運用が安定します。
Q. 企画が毎回迷走する原因は?
→ 「判断基準(目的・読者・年間方針)が言語化されていない」状態がほぼ全てです。
社内報は単に「作る」よりも「続けられる設計」が成果を左右します。
株式会社ユー・エス・エスは、企画設計・編集・デザイン・校正・印刷・Web納品までを一社完結で支援し、
テーマ選定の段階から伴走できる体制を整えています。