― 催事来場につなげる、写真と色と校正の仕事
本記事では、
ハイジュエリーの催事において、
写真の印象が現物とズレないようにするための現場の考え方を紹介します。
撮影・画像調整・文字校正までを一連の流れとして捉え、
不安なく任せられる制作体制とは何かに焦点を当てています。
全国各地で開催されるジュエリー催事。
限られた会期の中で、お客様が来場し、実際に商品をご覧になり、購入を検討される場です。
その入口となるのが、集客用のパンフレット。
今回、私たちが全力を注いだのは、変形サイズ・16ページ構成の集客用パンフレットでした。
写真を見て
「行ってみたい」と思っていただくこと。
そして実際に来場したとき、
「思っていた通りだ」と感じていただくこと。
ハイジュエリーの撮影では、
この二つがズレてしまうと、販促として成立しません。
かつては、パンフレットを大量に印刷し、
広く配布する時代もありました。
現在は、
告知用のツールを広く使いながら、
来場しそうなお客様にだけ、丁寧に手渡されるパンフレット
という役割に変化しています。
だからこそ、
写真と実物が違って見えてはいけない。
期待感だけを過剰に高める表現は、逆効果になります。
ハイジュエリーの撮影では、
・細かな傷を整える
・色調を調整する
・質感を読みやすくする
といった画像調整を行います。
ただし、
現物と違う印象を与えることはしない。
写真を見て来場したお客様が、
実物をご覧になった瞬間に
「思っていたのと違う」と感じてしまう。
それは、撮影としても、販促としても失敗です。
私たちの目的は、
お客様が利益を出すこと。
そして、エンドユーザーの方が
気持ちよく購入できる状態をつくることです。
ハイジュエリーでは、
商品ごとにデザインが異なり、
石の表情が異なり、
地金の色も異なります。
さらに、
デザイナーの意図や思い入れもすべて違います。
そのため、
同じライティングを使い回すという考え方はありません。
私たちは、
1カットごとにライティングを組み替えて撮影しています。
これは特別な演出ではなく、
現物と写真の印象をズラさないための前提条件です。
ジュエリーの魅力を正しく伝える光を探すには、
どうしても時間がかかります。
ハイジュエリーの撮影では、
ライティングに最も神経を使います。

高額なハイジュエリーの撮影現場では、
時間も、カメラマンの集中力も無限ではありません。
今回の現場では、
1日で25カットを撮影しました。
一般的な撮影と比べると、かなり多い枚数です。
最初からすべてを撮るのではなく、
必要なカットを整理し、
優先順位を決めながら段取りを組む。
撮影の質を落とさず、
全体を成立させるための判断も、
制作の一部だと考えています。
ジュエリー催事は、
開催日も、会場も、出展商品も、毎回異なります。
百貨店や会場ごとに、
パンフレットを作り分けるケースも少なくありません。
写真やデザインが共通であっても、
掲載する文字情報はすべて変わります。
開催日、会場名、商品構成、表記内容。
どれか一つでも間違えば、
ハイジュエリーの催事では大きな信頼低下につながります。
そのため、
文字校正と情報管理は、付随作業ではなく制作の要です。
今回の制作では、
企画・進行・全体ディレクションを
株式会社ユー・エス・エス が担当し、
画像調整・色再現・文字校正の中核を、
制作部門である 上田写真製版所 が担いました。
上田写真製版所は、昭和29年創業。
印刷と向き合いながら、
長年「色」と「文字」を扱ってきた会社です。
撮影、画像調整、印刷、文字校正。
これらを分断せず、
一つの流れとして考えること。
それが、
失敗できない案件で私たちが大切にしている考え方です。
ハイジュエリーの撮影は、
きれいに見せるための仕事ではありません。
価格と、信頼と、想いを預かる仕事です。
「安心して任せられる」
そう思っていただけることが、
私たちにとって何よりの評価だと考えています。
はい、可能です。ただし、催事案件では情報の正確性が重要なため、制作全体を把握した上での進行をおすすめしています。
開催日・会場・商品構成ごとに制作データを分け、文字情報を都度確認しながら進行しています。
はい。守秘を前提としたご相談にも対応しています。
ハイジュエリーの撮影や、
催事用パンフレットの制作、
百貨店・会場別の制作進行や文字校正について、
具体的でなくても構いません。
ご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。