株式会社ユー・エス・エス/上田写真製版所 ブログ

ー豆知識
2026/1/22

◆ヤマトの代引きはインボイス非対応?サンプル発送の注意点と対処法

“飾って楽しむ” 防災備蓄の販促品、パンの缶詰「PANKAN(ぱんかん)」です。

先日、「サンプルを代引き(商品との代金引換)で送ったら、『適格請求書(インボイス)をください』と言われて初めて気づいたこと」がありました。

当社ではパンの缶詰(PANKAN)サンプル発送(有償:3缶セット)も行っています
いつも通りヤマトの代引きでお送りしたところ、

「経理処理に使うので、適格請求書をお願いします」とのご依頼を受けました。

……あれ?
ヤマトの領収書って、インボイスにならないんだっけ?

調べてみて分かったのが、これ、かなりハマりやすい落とし穴だということでした。

同じように、ノベルティやサンプル発送をしている方の参考になればと思い、実体験ベースでまとめてみます。


Q1. ヤマトの代引きって、インボイス(適格請求書)を発行できるの?

結論から言うと、

ヤマトの代引き(宅急便コレクト)の領収書は、適格請求書にはなりません。

ヤマト運輸さんは「集金代行」をしているだけで、
「実際に商品を販売しているのは、私たち(荷主・売主)」です。

インボイス制度では、

「売上を立てている事業者」しか、適格請求書を発行できない

というルールになっています。

そのため、

ヤマトの代引きの領収書
→ 支払った証明にはなる
→ でも 、インボイスの要件は満たしていない

という扱いになります。

(参考)ヤマト運輸ホームページ よくあるご質問(法人のお客様)
「代引き(宅急便コレクト)の手数料の適格請求書(インボイス)を発行してほしい。」


Q2. なぜ「領収書があるのにダメ」なの?

インボイス(適格請求書)には、

  • 発行事業者の名称、登録番号
  • 取引年月日
  • 取引内容
  • 税率ごとの消費税額
  • 税率ごとに区分して合計した対価の額(税抜または税込)および適用税率
  • 請求書を受け取る相手の社名または氏名

など、細かい記載要件があります。

ヤマトの代引きの領収書には、これらが すべては載っていません

そのため、経理処理上は

「支払った証拠にはなるけど、仕入税額控除には使えない」

という、ちょっと困った状態になります。


Q3. じゃあ、どうすればいいの?

答えはシンプルで、

売主(=当社)が、別途「適格請求書」を発行する

これだけです。

この「適格請求書」は、

  • 請求書という名前でなくてもOK
  • 納品書でもOK
  • PDFでもOK

要件さえ満たしていれば、形式は問いません。

実務的には、

  • 商品代金
  • 消費税
  • 登録番号

をきちんと記載したPDFを、メールでお送りすれば十分です。


Q4. サンプル発送、毎回インボイス同封しないとダメ?

これ、実務的にはかなり悩ましいところですが……

結論としては:

基本は「求められたときだけPDFで対応」で十分です。

実際、

  • 少額のサンプル
  • 社内検討用
  • 経費処理しないケース

も多く、全員がインボイスを必要としているわけではありません。

一方で、次のような場合は要注意です。

  • 官公庁
  • 大企業
  • 上場企業
  • 経理部門からの依頼

こういう場合は、最初から用意しておくのが安全です。


Q5. 実務的におすすめの運用は?

当社のような「サンプル発送が日常的にある業務」の場合、現実的には次の運用が一番バランスが良いと思います。

  • サンプル発送:
     → 代引きOK
     → インボイスは「必要と言われたらPDF送付」
  • 本発注:
     → 請求書払い/振込など、通常フロー

さらに、トラブル防止のために、メールなどにこんな一文を入れておくのもおすすめです。

「※代引きでのお支払いの場合、ヤマトの領収書はインボイス非対応となります。
適格請求書が必要な場合は、PDFにて別途発行いたしますのでお知らせください。」

これだけで、「聞いてない問題」はかなり防げます。


インボイス制度、実務とのギャップが大きい…

正直なところ、

「代引きが一番ラクな場面」ほど、制度的には相性が悪い

という、なかなか悩ましい設計だな…と感じます。

現場では、

  • スピード重視
  • 手間をかけずに送れる
  • 未回収リスクがない

という理由で、代引きは今でもとても便利な手段です。

だからこそ、

制度を知ったうえで、現実的な運用に落とし込む

これが大事だなと思いました。


まとめ

  • ヤマトの代引きの領収書は、インボイスにはならない
  • インボイスは、売主(当社)が別途発行する必要がある
  • 実務的には「必要な人にだけPDF対応」で十分
  • 官公庁・大企業相手は、最初から用意しておくと安心

当社では、こんなことも日々経験しつつも、PANKANのサンプル発送作業をしております。

「PANKANを発注する前に実物を見てみたい」、「社内の提案プレゼン用に」という企業様にもサンプルを発送しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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