株式会社ユー・エス・エス/上田写真製版所 ブログ

■デザイン印刷百科
2025/12/26

◆Google reCAPTCHA v3で問い合わせスパムを削減

自社サイトへの導入手順とメリットを解説

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お問い合わせフォームから届く大量のスパムメールは、単なる迷惑行為に留まりません。
対応に時間を取られることで業務効率が低下するだけでなく、本来対応すべき重要な顧客からの問い合わせを見落としてしまう――いわゆる「機会損失」のリスクを常に孕んでいます。

こうした背景から、スパム対策を検討されている方も多いのではないでしょうか。

私たちが運営する自社サイトでも、スパム問い合わせが課題となっていました。
そこで検討したのが、「セキュリティの担保」と「ユーザー体験(UX)の維持」を両立できる対策です。

その結果、導入を決定したのが Google reCAPTCHA v3 でした。

本記事では、実際に自社フォームへ設置した際の実装フローをもとに、

  • なぜ reCAPTCHA v3 を選んだのか
  • APIキーの取得方法
  • フォームへの具体的な実装方法
  • 導入後に注意すべき運用・プライバシー面のポイント

までを、客観的な視点で解説します。


なぜ「reCAPTCHA v3」なのか?

従来のスパム対策としてよく使われてきたのが、以下のような方法です。

  • チェックボックス形式(私はロボットではありません)
  • 画像選択形式(信号機・横断歩道などを選ぶ)

しかし、これらには明確な課題がありました。

ユーザーへの負荷が大きい

「画像を選択してください」といった操作は、
特にスマートフォンでは煩わしく、離脱率を高める要因になります。

お問い合わせフォームは、ユーザーが行動を起こす最終地点です。
ここでストレスを与えることは、ビジネス上の損失に直結します。

ボットの進化に追いつかない

近年のスパムボットは高度化しており、
単純なチェックボックス形式であれば突破されるケースも珍しくありません


reCAPTCHA v3 の仕組み

reCAPTCHA v3 は、これらの問題を根本から異なるアプローチで解決します。

  • ユーザーに操作を一切求めない
  • ページ上での挙動(マウス操作・遷移・滞在時間など)をAIが解析
  • 0.0〜1.0のスコアで「人間らしさ」を評価

このスコアをもとに、

  • スパムの可能性が高い送信を拒否する
  • 管理者側で確認フローに回す

といった柔軟な制御が可能になります。


reCAPTCHA v3の仕組みと採用メリット

0.0〜1.0のスコアリング判定とは

reCAPTCHA v3では、フォーム送信ごとにスコアが付与されます。

  • 1.0に近い:人間の可能性が高い
  • 0.0に近い:ボットの可能性が高い

例えば、

  • 0.5未満は送信をブロック
  • 0.3未満は完全に拒否

といった形で、サイトごとに基準を調整できます。

v2(画像選択式)との決定的な違い

項目v2v3
ユーザー操作必要不要
UXへの影響ありほぼなし
判定方法明示的挙動解析
柔軟な制御難しい可能

UXを重視するコーポレートサイトやサービスサイトでは、
v3のほうが現実的な選択肢と言えるでしょう。


【準備】Google reCAPTCHA 管理画面での設定

サイトキーとシークレットキーの取得手順

  1. Google reCAPTCHA 管理画面にアクセス
  2. 新しいサイトを登録
  3. バージョンで「reCAPTCHA v3」を選択
  4. 対象ドメインを登録
  5. 発行された
    • サイトキー(フロント側)
    • シークレットキー(サーバー側)
      を控える

この2つのキーが、実装時に必要になります。


【実装】自社フォームへの設置ガイド

WordPress(プラグイン)の場合

WordPressの場合、多くのフォーム系プラグインがreCAPTCHA v3に対応しています。

一般的な流れは以下の通りです。

  1. プラグイン設定画面でサイトキー/シークレットキーを入力
  2. 有効化
  3. 対象フォームを指定

コードを書く必要がないため、最も手軽な方法です。


自作フォーム(HTML / PHP)の場合

自作フォームの場合は、以下の2点が必要になります。

  • フロント側
    • reCAPTCHAスクリプトを読み込み、トークンを取得
  • サーバー側
    • トークンとシークレットキーをGoogleへ送信し、スコアを検証

スコアが基準値を下回った場合は、

  • 処理を中断
  • エラーメッセージを返す

といった制御を行います。

実装自体は複雑ではありませんが、サーバー側での検証は必須です。


導入後に確認すべき「運用とプライバシー」のポイント

スコアのしきい値調整について

導入直後は、いきなり厳しい基準を設けるのではなく、

  • 一定期間ログを取得
  • 正常な問い合わせのスコア分布を確認

したうえで、徐々に調整するのがおすすめです。

過剰に厳しくすると、実在ユーザーを弾いてしまう可能性があります。


プライバシーポリシーへの追記とロゴの扱い

reCAPTCHAを利用する場合、以下が求められます。

  • プライバシーポリシーに
    • Google reCAPTCHA を使用している旨
    • Googleのプライバシーポリシー・利用規約へのリンク
  • ページ上に reCAPTCHA ロゴの表示
    • または規定の文言表示

これは利用規約上の必須事項のため、忘れず対応しましょう。


まとめ

Google reCAPTCHA v3は、

  • ユーザー体験を損なわず
  • 高精度にスパムを排除できる

非常に実用性の高いスパム対策です。

お問い合わせフォームは、ビジネスにおける重要な接点です。
単なる「迷惑対策」ではなく、機会損失を防ぐための投資として、reCAPTCHA v3の導入を検討してみてはいかがでしょうか。


私たちは、お問い合わせフォームを「広報や広告の成果を受け止める入口」と捉え、スパム対策やreCAPTCHAの導入まで含めて、きちんと機能する状態をサポートしています。

「Webと印刷を別々の会社に依頼していて連携がとれていない」
「問い合わせは来ているが、質が悪くなっている」

といった場合も、お気軽にご相談ください。

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