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こんにちは。
東京文京区護国寺にある株式会社ユー・エス・エスです。広報誌の企画や取材・撮影、編集デザイン、校正、印刷ディレクション、そしてWeb展開まで、日々さまざまなお仕事をお手伝いしています。
今回の記事は、当社に職場体験としてお越しくださった方が書いてくれた原稿をもとに、季節のコラムとして整えたものです。
東京しごとセンター様を通じた女性のキャリア支援は、気づけば今年で12年目。これまでに390名の方が参加してくださり、それぞれの一歩に寄り添いながら、私たち自身も毎回たくさんの気づきをもらっています。
そんな“学びの時間”の中から生まれた今回のテーマは、冬に旬を迎える「ゆり根」。季節が小雪へ移り変わるこの時期、手が少し冷たくなるような空気の中で、あたたかい料理が恋しくなる頃です。
ほくっと崩れるゆり根のやさしい甘さは、そんな冬の始まりにぴったり。今回は、初めての方でも作りやすいレシピを、具体的な手順と一緒にご紹介します。
小雪(しょうせつ)は、11月22日頃から12月6日頃までの二十四節気。まだ雪は控えめですが、空気の透明感や風の冷たさに“冬の足音”を感じるようになります。
七十二候では「虹蔵不見」「朔風払葉」「橘始黄」と続き、自然の移ろいがより細やかに分かります。こうした季節の表現は、忙しい毎日の中でも“ふと立ち止まる時間”をくれるようで、個人的にも好きな時期です。
さて、そんな冬の入り口に旬を迎えるゆり根ですが、
「どう調理したらいいの?」
「にんにくみたいでちょっと使い方が分からない…」
と感じる方も多いはず。
実はゆり根は、デンプンが多い食材で、加熱するとほろっと崩れ、甘みがふわっと広がるとても扱いやすい食材。コツさえ掴めば、忙しい夜にも簡単に料理が作れます。
ここからは、ゆり根初心者さんでも失敗しない “冬のほっとレシピ” をご紹介します。
いちばん簡単で、ゆり根の甘さをそのまま味わえる一品です。
材料(2人分)
ゆり根 1球/バター 10g/塩 ひとつまみ/黒こしょう 適量
作り方
ポイント
・水分が残っているとバターがはねてしまうので、しっかりふくのがコツ。
・焦げやすいので、弱火寄りの中火でゆっくり火を通して。
ゆり根の甘さとミルクのコクがやさしい、冬の定番ごはん。
材料(2人分)
ゆり根 1球/鶏むね肉 150g/玉ねぎ 1/4個/小麦粉 大さじ1/牛乳 200ml/塩・こしょう 少々
作り方
ポイント
・牛乳は“一気に入れない”。少しずつ加えるのがダマにならないコツ。
・デンプンが多いゆり根は、加熱しすぎると崩れやすいので最後に入れると◎。
体がふっとゆるむ、やさしい色の冬スープ。
材料(2人分)
ゆり根 1球/玉ねぎ 1/4個/豆乳 200ml/水 100ml/コンソメ 小さじ1
作り方
ポイント
・豆乳は高温で分離しやすいので“弱火で仕上げる”が鉄則。
・ゆり根の自然な甘みが出るので、味付けは控えめでも十分おいしい。
焼き上がりの香りが幸せ。冬のごほうびレシピ。
材料(2人分)
ゆり根 1球/ほうれん草 1/2束/玉ねぎ 1/4個/バター 15g/小麦粉 大さじ1/牛乳 200ml/チーズ 適量
作り方
ポイント
・ホワイトソースは混ぜ続けると失敗しません。
・ゆり根は焼くと火が入りすぎやすいので、焼き色がついたらすぐ取り出して。
白くて鱗片がしまっているもの、手に取ったときに“ずっしり”感じるものが新鮮です。
1枚ずつ丁寧にはがし、黒い部分だけ軽く削げばOK。削りすぎると甘みまで取れてしまいます。
基本的に不要ですが、苦味が気になる場合は2〜3分水にさらすと苦味がやわらぎます。
薄くスライスすればサラダにも使えます。ただ、デンプンが多いので加熱したほうが甘みがグッと引き立ちます。
小さい鱗片は2〜3分、大きいものは4〜5分。串がすっと通ればOK。
ゆり根はデンプンが多いため、加熱しすぎるとほろっと崩れやすくなります。煮込み料理では“最後に入れる”のがコツ。
高温でたんぱく質が変性するため。豆乳は必ず“仕上げの弱火”で加熱してください。
可能ですが、解凍後は食感が少し変わります。スープやマッシュ向きです。
切って空気に触れると酸化して色が変わります。すぐ調理しない場合は水にさっとさらして。
ホワイトソースを固く作りすぎている可能性があります。ややゆるめの状態で焼くと、ゆり根がしっとり仕上がります。
ゆり根の白い鱗片がほろっと崩れる瞬間には、どこか冬の静かな空気が重なります。小雪の季節、ふと外に出ると指先が少し冷たくなり、温かい料理の湯気が恋しくなる。そんなとき、旬のひと皿があるだけで、心がふわっとゆるむ気がします。
USSでは、広報誌の企画・編集・デザインから撮影・印刷ディレクションまで、一貫してお手伝いしています。日々の暮らしの中にある“小さな気づき”や“季節の心地よさ”が、読む方の元へそっと届きますように。これからもそんな表現を大切にしていきたいと思います。