
こんにちは。
東京文京区護国寺にある、広報誌の企画から取材撮影、編集デザイン、文字校正、印刷&Web展開までトータルでお手伝いしている株式会社ユー・エス・エスです。
今回のブログは、当社に職場体験に来て下さった方が書いてくれた原稿をベースにしています。
「通う途中の道すがら、銀杏の木が色づいているのが本当にきれいで、この景色を言葉にしてみたくて…」そんな言葉からはじまったブログです。
文京区の木は、イチョウ。
私も毎日のように目にしているイチョウの木ですが、あらためて「きれいだな」と立ち止まるきっかけをくれたのは、職場体験の方の素直なまなざしでした。
せっかくなのでその視点を借りて、今日は「文京区と銀杏」をテーマに、秋の街を一緒に歩くような気持ちでご紹介していきます。
銀杏の見頃は、例年 11月中旬〜12月上旬ごろ。
朝晩の空気がひんやりしてくると、街路樹の葉先から少しずつ黄みが増し、ある日を境に一気に「黄金色のトンネル」へと姿を変えます。
文京区は、歴史ある建物や大学、緑豊かな庭園が多いエリアです。そこに銀杏の黄色が重なると、どこか懐かしく、映画のワンシーンのような景色が広がります。
とくに、東京大学本郷キャンパス、小石川植物園、占春園などは、毎年多くの人が訪れる銀杏の名所として知られています。
仕事の合間やランチタイム、少し早起きした朝に、ほんの20〜30分だけでも歩いてみると、季節の深まりを肌で感じられます。
ここからは、文京区で「銀杏の季節」を堪能できるスポットを、少しだけ丁寧にご紹介します。
どれも雰囲気が少しずつ違うので、その日の気分や歩く時間にあわせて選んでみてください。
文京区の銀杏と聞いて、真っ先に思い浮かぶ方も多いのが東京大学本郷キャンパス。
正門から安田講堂へと続く銀杏並木は、秋になると一面が黄金色に染まり、歩くだけで胸がすっと軽くなるような開放感があります。
朝の柔らかい光に透ける葉は、レモン色に近い明るさ。
午後になると、傾いた光が路面に木漏れ日を落とし、石畳がまだら模様の黄色いキャンバスになっていきます。
落ち葉を踏みしめるサクサクとした音、行き交う学生や研究者の足音が、銀杏の景色にさりげない“生活の気配”を添えてくれます。
少し奥へ入ると、工学部1号館前には樹齢400年ともいわれる大銀杏も。
長い時間をかけて育ってきた木を見上げていると、日々の時間の流れも少しゆっくりに感じられます。
小石川植物園は、文京区の自然をじっくり味わえる場所です。
園内には多くの銀杏が植えられており、黄色い葉が風に揺れるさまは、街中とはまた違う静けさをまとっています。
ここで特筆すべきなのは、銀杏の雌株から「精子」が発見された場所であるということ。
植物学教室の職員・平瀬作五郎氏のこの発見は、植物の進化を理解するうえで、とても大きな一歩でした。
銀杏が“生き物としてどのようにつながってきたのか”という、命の物語を垣間見ることができます。
研究の歴史が刻まれた場所で、足元には黄色い落ち葉がふわりと広がり、見上げれば大きな枝が空を切り取っている――。
自然と学問が寄り添う、文京区らしさを感じられる秋の風景です。
占春園(せんしゅんえん)は、江戸時代から続く庭園を整備した、静かな憩いの場です。
現在は筑波大学の敷地内にあり、歴史的な景観をそのまま残しながら一般公開も行われています。
その一角にそびえる大銀杏は、一本の木とは思えないほどの存在感を放っています。
秋が深まると、枝先まで広がった葉が一斉に黄色へ。
池の水面や、石畳に映った葉の影が重なり合い、風が吹くたびに模様が変わっていきます。
しばらく立ち止まって見上げていると、この木がどれだけ長い年月をここで過ごしてきたのか、少しだけ思いを馳せたくなります。
観光地ほど人が多くない分、自分のペースで静かに秋を味わいたい方におすすめの場所です。
せっかくなので、銀杏を眺めるときに、ふと誰かに話したくなるようなミニ知識も少しだけ。
銀杏には「雄株」と「雌株」があり、実がなるのは雌株だけです。
街路樹として植えられている木の中には、においの強い銀杏の実が落ちすぎないよう、あえて雄株が選ばれている場所もあります。
また、鮮やかな黄色に色づくには、昼夜の寒暖差も大切なポイント。
ぐっと冷え込んだ朝、いつも通る並木道が突然まぶしいほどの黄金色になっている――そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
銀杏の葉は、よく見ると扇形のシンプルな形。
広報誌やパンフレットのモチーフにしても、線画風に描くだけで「秋」「日本らしさ」「落ち着き」といった印象を添えることができます。
Q. 文京区の銀杏は、いつ頃が一番きれいですか?
A. 例年の見頃は 11月中旬〜12月上旬ごろです。気温や天候によって前後しますが、東大本郷キャンパスの並木が最初に色づき始め、その後、小石川植物園や占春園など、少しずつエリアごとに黄金色が広がっていく印象です。
Q. 写真を撮るのにおすすめの時間帯は?
A. やわらかい光が欲しい場合は午前中、ドラマチックな影を楽しみたい場合は午後がおすすめです。銀杏の葉は逆光で見ると透けるように輝くので、少し斜めから光が入る時間帯を狙うと、黄色のグラデーションがよりきれいに写ります。
Q. 忙しくても、銀杏の季節を楽しむコツはありますか?
A. 通勤経路のうち、ほんの一区間だけでも「銀杏のある道」を通るのがおすすめ。「今日は昨日より少し黄色が増えたかも」と変化を楽しむだけでも、季節の移ろいに気づく小さなきっかけになります。
文京区の銀杏は、派手さよりも“じんわりと心に残る美しさ”を持っています。
道すがらの一言からはじまった今回のブログも、そんな日常の中の小さな季節の気づきを大切にしたい、という思いで綴りました。
私たち株式会社ユー・エス・エスは、文京区に拠点を置き、広報誌や社内報、パンフレットなどの企画・取材・撮影・デザイン制作を行っています。
季節の表情や、街の空気感をどう伝えるか――そんな視点も大切にしながら、「伝わる表現づくり」をお手伝いしています。
銀杏の黄色い並木を眺めるように、読み手の心にそっと残る広報物をつくりたい。
そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。
