こんにちは。
東京文京区護国寺の文字校正が得意なデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。
サステナビリティレポート(以下:サスレポ)というと、「経営戦略」「脱炭素」「ガバナンス」など、少し遠い世界のように感じてしまうことがあります。でも、現場レベルで実際に取り組んでいるちょっとした工夫や行動こそ、サステナビリティの本質そのもの。
今回のテーマは、“現場のリアル”をどうサスレポに活かすかです。社内の一人ひとりが関わることで、より共感性のあるサスレポになります。
たとえば、次のような日常の取り組みはありませんか?
どれも立派な“現場発のサステナビリティ活動”です。企業の大きな目標とは別に、社員が自発的に取り組んでいる姿を伝えることで、社外からの信頼も高まります。
おすすめは、「ストーリー形式」や「コラム形式」での掲載です。
「新入社員の声から始まったペーパーレス会議の導入」
手探りながらも変化を楽しむ姿を取材・掲載
「現場のひと工夫」コーナー
毎号、違う部署の地道な取り組みを写真付きで紹介
どちらの形式でも、“人物”を出すことがコツです。顔や言葉の見える活動は、読んだ人の記憶に残ります。
現場の声を集めるには、「サスレポ担当者」だけで探しに行くのではなく、社内報や人事と連携するのがおすすめ。すでに蓄積されている情報を再編集するだけで、立派な1コーナーになります。
また、アンケートで社員から募集する方法も有効です。「あなたの職場のちょっとした取り組みを教えてください」と広く呼びかけることで、思わぬ“サスネタ”が集まるかもしれません。
社内の活動を紹介する際は、現場の写真が何よりの証拠になります。作業風景、張り紙、社員の笑顔など、小さな一枚がページに説得力を持たせます。スマホで撮った写真でもOK。ぜひ取り入れてみてください。
現場の声を活かしたサスレポは、読み手にとって“企業の顔”が見えるレポートになります。見栄えのよい言葉よりも、実際にどんな行動をしているかが、サステナビリティへの信頼につながります。
第12回は、チャートやグラフの使い方について解説します。データをどう見せるかは、伝え方の大きなポイント。サスレポでよく使われるビジュアルの工夫を取り上げます。