こんにちは。
東京文京区護国寺の文字校正が得意なデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。
サスレポ(サステナビリティレポート)シリーズ第6回です。
今回は、よく出てくるけど難しそうな言葉…「マテリアリティ」について、
未経験の方でも理解できるように、やさしく解説します。
「マテリアリティ(Materiality)」とは、企業にとって重要な社会・環境課題のこと。
日本語では「重要課題」と訳され、企業が持続可能な発展を目指すうえで特に重視するテーマを指します。
つまり、
「うちの会社にとって、“特に大切”なテーマは何ですか?」
という問いに対する答えです。
サスレポでは、このマテリアリティをきちんと整理して示すことがとても大事なんです。
サスレポで「環境も社会も人も大事です!」と全部を平等に書くのは現実的ではありません。
そこで、
を整理して、「これが今のうちにとってのマテリアリティです」と伝えることが目的です。
以下は、実際によく使われるマテリアリティの例です:
カテゴリ | マテリアリティの例 |
---|---|
環境(E) | CO₂削減、廃棄物削減、省エネ、再エネ導入など |
社会(S) | 人材育成、多様性(ダイバーシティ)、地域貢献、安全衛生など |
ガバナンス(G) | 情報セキュリティ、内部統制、ハラスメント防止など |
「全部書かなきゃ」と思う必要はなく、今の自社にとって特に優先したいものを選ぶことがポイントです。
下のように、自社と社会の視点から「重要かどうか」を整理してみましょう。
縦軸:社会からの期待の高さ 横軸:自社の事業との関係の深さ このマトリクスで整理し、右上(社会の期待も自社の関連性も高い)にくるテーマが「マテリアリティ」となります。
例:
📌ワークショップ形式で、経営者・各部門で意見を出し合うのもおすすめです。
決めたマテリアリティは、サスレポの目次や最初のページに掲載すると効果的です。
さらに、
もあわせて示すことで、読み手への説得力が高まります。
次回(第7回)は、KPI(重要業績評価指標)ってどう作る?
目標をどう数字にするか、「なんちゃってKPI」でも大丈夫?という疑問に答えていきます!