株式会社ユー・エス・エス/上田写真製版所 ブログ

文字校正

◆漢数字の誤読トラブル回避法!縦書きで間違われない書き方とは?

こんにちは。
東京・護国寺の文字校正が得意なデザイン会社、株式会社ユー・エス・エスです。

年賀状や正式な書類、封筒の宛名などで縦書きをする際、住所や階数などの数字を漢数字で書く場面が多くあります。縦書きの文章でふと目に入った「一一階」という表記。 「十一階」のことだとわかるはずなのに、なんだか一瞬「二階?」と読み間違えそうになった——そんな経験はありませんか?

漢数字の表記には、思わぬ読み間違いや混乱のもとになる落とし穴があります。この記事では「一一階」表記の問題点を通して、漢数字を使う際に気をつけたいポイントを解説します。


🔍「十一階」?「一一階」? 似て非なる漢数字の落とし穴

「十一階」は「10+1=11階」を表す一般的な漢数字表記です。

一方、「一一階」も同じく「11階」の意味で用いられることがありますが、縦書きでは「一」が上下に並ぶため「二」と誤認されやすく、視覚的に非常に紛らわしい表記です。

横書きではこのような並び方にならないため、「一一階」と表記されることはほとんどありません。この問題は、縦書き特有のレイアウトや書式の影響によるものと考えられます。


🤔「一一階」にしたい事情がある?

これは主にデザインや表記の統一性において、縦書きで「十一」と書くと「十」の横幅でバランスが崩れるため、また、数字を一字ずつ「一一」と並べて見た目を揃えたり、数字を強調したい場面で使われることがあります。

しかし、意図がどうあれ、可読性が損なわれるなら見直すべきです。

💡 誤読を防ぐための工夫

 1. 十や百を省略せずに書く

住所や番地では「十」や「百」を省略するのが正式マナーとされる場合もありますが、誤読を防ぐためには「十一」「十二」としっかり書くのが親切です。
例:十一階
百二十番地

 2. 算用数字を使うのも一案

読みづらい場合や誤解の恐れがある場合は、すべて算用数字(1、2、3…)で統一するのも有効です。
ただし、マナーや相手によっては漢数字が求められることもあるため、状況に応じて使い分けましょう。

文脈とバランスを意識する
住所や階数など、数字が連続する部分は特に注意して、読み手が迷わないように表記しましょう。必要に応じて、補足説明や括弧を使うのも一つの方法です。

🔢 「〇」は漢数字として使っていいの?

「十一階」や「一一階」といった表記の話題に関連して、もう一つ気になるのが「〇(ゼロ)」の使い方です。
たとえば、以下のような表記を見かけたことがあるかもしれません。
百二〇(120)
一〇一(101)

結論から言えば、このような「〇」を使った漢数字の表記は一定の場面では正当なものです。ただし、使い方にはいくつかの注意点があります。

✅ 使ってよい場面

「〇」は、縦書きの文章や公的文書、書類番号などでよく使われます。特に数字を1桁ずつ明確に示したいとき、ゼロを「〇」と表記することで統一感を出すことができます。
例:昭和五〇年一〇月二八日
  第〇〇一号室
  百二〇円

このように、形式的で視認性が求められる文書では「〇」を使うことに合理性があります。

⚠ 使いすぎには注意

ただし、一般的な読み物(小説・エッセイ・ブログなど)では「百二十」「101」といった通常表記の方が自然です。
また、「〇」はフォントによっては「○(記号)」や「0(ゼロ)」と区別がつきにくく、読みづらくなる場合もあります。

💡 まとめ:〇を使うなら場面を選んで

表記使用の可否(目安)用途の例
百二〇⚠️限定的に可縦書き、帳票、公文書など特殊な書式
一〇一⚠️ 限定的に可縦書き、書類番号、住所の番地など
百二十 / 101✅推奨一般文書、記事、ブログ、小説など
〇を使うなら場面を選んで

文の目的や読み手に応じて、「〇」を使うかどうかを選ぶことが、読みやすく伝わる文章への第一歩です。

💬 結論:「読みやすさ」と「誤読の防止」を意識しよう

「一一階」のように、見た目の整えやデザインの工夫として用いられる表記でも、読み手に誤解を与えるようであれば本末転倒です。

表記を選ぶときは、「かっこいいかどうか」「整って見えるか」だけではなく、「正確に伝わるか」「誤読されないか」を意識することが大切です。

漢数字の使い方ひとつで、読みやすさも、文章の信頼感も大きく変わります。

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