株式会社ユー・エス・エス/上田写真製版所 ブログ

教えて、社内報Q&A

◆教えて!「社内報」づくりのQ&A11〈企画ってどう考えるの? 〉

企画ってどう考えるの?

こんにちは。
東京・文京区護国寺を拠点に、社内報づくりをトータルで支える株式会社ユー・エス・エスです。

「社内報を担当することになったけれど、どんな内容を載せればいいのか分からない」――
そんな悩みを持つご担当者様も多いのではないでしょうか。

今回は、社内報づくりの中でも特に悩む人が多いテーマ、「企画」について取り上げます。
「会社が伝えたいこと」と「社員が知りたいこと」をどう結びつけるか――。
その考え方と、実際に役立つ企画例をわかりやすくご紹介します。

◆「伝えたい」と「知りたい」を結ぶ企画が“読まれる社内報”をつくる鍵

Q. 社内報の企画は制約が多く、自由に考えにくいのですが、社員は読んでくれるのでしょうか?

A. 「伝える」だけを目的にすると、企画はどうしても一方通行になりがちです。
しかし、社員の「知りたい」と会社の「伝えたい」を結びつける視点を持てば、読者の関心を引く記事が生まれます。担当者の腕の見せどころはここにあります。

「伝える」だけの企画では…

たとえば「社長の年頭訓示」や「中長期目標の羅列」など、発信側のメッセージばかりの誌面になりがちです。
これでは社員にとって「自分ごと」として受け取りにくく、読む意欲が湧きにくくなります。

「伝える」と「知りたい」を結びつけると…

同じ「社長の訓示」でも、それを受けて各部署がどのように考え、動いているかを企画にすれば、誌面に動きが出ます。
「他部署はどんな課題を持っているのか」「どんな工夫をしているのか」といった視点が加わることで、社員にとって“気になる記事”になります。

💡実際の企画例

企画案① 企画案①:「リーダーたちが語る今年の取組み」

  • 内容:各部署のリーダーが、社長訓示を踏まえた具体的な取組みを語る。
  • ねらい:抽象的な方針を現場目線に落とし込み、理解と共感を高める。

📘たとえば──
社長の「前年を超える業績アップを!」という訓示に対し、
・営業部は「クレーム対応の改善」
・開発部は「新商品の開発」
・販売部は「接客マニュアルの見直し」
といった施策を紹介。自部署以外の挑戦も知ることで、社内全体に一体感が生まれます。

企画案②:「目標達成までもう少し。わたしはこんなことに取り組んでいます」

  • 内容:成績優秀者や評価の高い社員による座談会。
  • ねらい:個人の努力や工夫を共有し、読者が自分の業務に置き換えて考えられるようにする。

🎤たとえば──
数値目標の達成に向けて「日々の工夫」「失敗からの学び」「モチベーションの保ち方」などを語り合う。
等身大の言葉で綴ることで、若手社員にも響く“実感のある記事”になります。

座談会では、出席者たちの成功事例や失敗したエピソード、願掛けや最終手段、ポジションに上りつめた意外な方法など、リアルで多彩な話題が飛び交います。
雲の上のように思っていた人の素顔が見えることで、読者の親近感や関心も高まり、「読んでみたい社内報」へとつながります。

📝まとめ

「伝えたいこと」だけを並べた社内報は、読まれにくくなります。
社員の「知りたい」を起点に企画を考え、“伝える”と“知りたい”をイコールで結ぶことが、“読まれる社内報”への第一歩です。
日ごろから社員の関心にアンテナを張り、現場のリアルな声を拾うことを意識しましょう。

💬よくある質問(FAQ)

Q. 会社の意向と読者の興味、どちらを優先すべき?
A. どちらか一方に偏らず、両方を結びつけることが重要です。読者目線から出発し、会社の意図に橋をかけましょう。

Q. 企画のネタが思いつかないときは?
A. 社員アンケート、社内SNS、朝礼や会議での話題など、身近なところにヒントがあります。日常の雑談も立派なネタ源です。

Q. 読者が関心を持つタイトルをつけるコツは?
A. 「質問形」や「実例紹介型」にすることで親しみやすくなります。例:「○○の裏側を聞きました」「新人が挑戦!プロジェクト密着レポート」など。

💡POINT

会社のメッセージを伝えるだけではなく、社員の「知りたいこと」を掘り下げ、双方をつなぐことが社内報の使命です。
「伝える」から「共に考える」へ――企画づくりの発想を変えることで、社内報の可能性は広がります。

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