株式会社ユー・エス・エス/上田写真製版所 ブログ

教えて、社内報Q&A
2020/12/14 2025/10/21

◆教えて!「社内報」づくりのQ&A12〈企画の前に─コンセプトの決め方 〉

(2025年10月更新)

企画の前に─コンセプトの決め方

こんにちは。
東京・文京区護国寺を拠点に、社内報づくりをトータルで支える株式会社ユー・エス・エスです。

「社内報をつくるにあたり、何から決めればよいのか……」
そう悩む方が多く戸惑いやすいのが“企画の前提”となるコンセプトの部分です。
今回は、社内報の軸を整えるための考え方をQ&A形式で解説します。

📌 企画は「誰に何を届けたいか」が定まってから動き出す


Q1. 読者の年齢層が広すぎて企画がまとまりません。ターゲットは絞ってもよいのでしょうか?

Q1. 読者の年齢層の幅があり過ぎて、企画がまとまりません。ターゲットを絞り込んでもいいのでしょうか?

A1. 新入社員から定年間近までと読者層が広いのは社内報の特徴ですが、
すべてをカバーしようとすると企画が曖昧化し、結果的に誰にも届かない誌面になります。
企画ごとに「誰に届けるか」を先に設定することで、焦点が定まり企画がぶれにくくなります。
年代・働き方・価値観・ライフスタイルなど、編集部内で読者像を可視化することをおすすめします。

Q2. 方向性が定まらず企画が立てにくいです。考えるコツはありますか?

A2. 企画がぼやけるときは、社内報そのものに“個性”が欠けている場合があります。
まずは 社内報のキャッチフレーズを決めること が効果的です。

一般の雑誌と同様に、社内報にも “媒体の世界観を示す一言” を持たせることで、
誌面のトーンや扱う情報の方向性が自然に定まっていきます。
以下のようなキャッチフレーズ例を参考にすると、企画の軸が言語化しやすくなります。

若手・新入社員向け
・不安ゼロで社会人を楽しむための“伴走型社内報”
・はじめの一歩を支える気づき共有レター

現場系・製造・工場
・現場の声で会社を強くするリアル社内報
・技術と誇りを未来へつなぐインナーコミュニケーション誌

成果・営業・数字志向
・“成果の理由”を解剖して共有する実務レポート
・勝ち続けるチームの思考と実践を見える化する社内報

クリエイティブ・企画系
・思考の断面を見せ合い発想を増やす編集型インナー誌
・つくる人の裏側と習慣から学ぶ「つくり手の記録」

生活・雰囲気になじむやわらかめ
・余白とやさしさで働き方を整えるライフノート
・仕事と暮らしの調和を探す“社内の小さな伴走紙”

エンゲージメント・文化形成
・人が見えると会社はもっと好きになるコミュニケーション誌
・会社と社員の距離を1ミリ縮めるインナー・ブランディング誌

このように「自社の社内報はどんな役割を担う媒体か」が一言で定義されるだけで、
そこから逆算して企画・文章・デザインの方向性がぶれにくくなります。

Q3. キャッチフレーズを考えても意見が割れてまとまりません。どう整理したらよいでしょうか?

A3. まずは「社内報に担わせたい役割」から逆算すると言語化しやすくなります。
役割が複数ある場合は、組み合わせてフレーズ化するのも方法です。

例)
「意欲向上」+「旬な情報発信」
 →「会社生活を1ランクUPさせるアクティブ情報誌」

「愛社精神を育てる」+「コミュニケーション活性化」
 →「がんばる社員を応援するインナーコミュニケーション誌」

一度決めたフレーズは、原稿依頼・執筆・デザイン発注の際にも“判断軸”として共有することで、制作全体が安定して進みます。


📝まとめ

企画が定まらないときは、闇雲にネタを探すのではなく
「誰に」「どんな世界観で」「何を届けるか」
を先に定義することが出発点になります。
読者像とコンセプトが定まれば、その後の企画立案・執筆・デザイン・依頼すべてが格段に動かしやすくなります。


💬よくある質問(FAQ)

Q. 読者像は1企画ごとに変えても構いませんか?

A. 問題ありません。全体で全員を狙うより、企画単位でターゲットを変える方が現実的です。

Q. キャッチフレーズは最初から完成度が高くなくてもいい?

A. はい。まずは暫定でも構いません。運用しながら改訂する前提で十分です。

Q. 社内の理解や賛同が得られない場合は?

A. 社内報の役割と読者像を説明し、方針に沿った誌面例を共有すると合意形成が進みやすくなります。


社内報は、企画を立てる前の「軸=コンセプト」が定まっていないと、
途中で行き詰まりやすく、続けるほど負担が増えてしまいます。

株式会社ユー・エス・エスでは、企画設計やキャッチフレーズづくりといった
“根本の整理”の段階から、編集・デザイン・校正・印刷・Web納品まで
一社完結で伴走できる体制を整えています。

コンセプトの言語化に不安がある方も、はじめから安心してご相談ください。

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