ユー・エス・エスブログより◆教えて!「社内報」づくりのQ&A⑫〈企画ってどう考えるの? 〉

当社では文字校正だけでなく社内報・広報誌・会報誌などのページ物デザインも承っております。今回はシリーズで「初めて社内報の担当になったけれど、何もわからない、何から始めたらよいのかわからない」そんな社内報のご担当者様のために、社内報制作についての基本をQ&A形式でご紹介していきます。 社内報のスタートアップにお役立ていただければ幸いです。

 


 

コンセプトの作り方

 

Q1. 読者の年齢層の幅があり過ぎて、企画がまとまりません。ターゲットを絞り込んでもいいのでしょうか?

 

A1. 新入社員から定年間近の社員まで、社内報は読者の層が確かに広いです。 すべての層を網羅しようとすると企画の趣旨はあいまいになりやすく、かえって読まれないものになってしまいます。  

 

企画ごとに読者像を編集部内であらかじめ設定しておくのがおすすめです。 年代やライフスタイル、働き方、将来の目標などを設定することで、ターゲットがはっきりします。誰に向けたものなのかが明確になると企画がぶれる心配もなくなっていきます。

 

POINTすべての社員をカバーするのは無理。読者像をあえて明確に!

 

Q2.方向性がどうしてもつかめません。企画を考えるコツはありますか?

 

A2.企画にピンとこないのは、社内報自体にオリジナリティがないせいかもしれません。 まずは社内報自体の「キャッチフレーズ」が存在しているかを確認してみてください。 もし、まだないのであれば編集部で早急に考える必要があります。キャッチフレーズはその社内報のカラーを表し、担当者が目指す「コンセプト」になるからです。

 

一般に販売されている雑誌を参考にしてみましょう。 以下は女性誌につけられているキャッチフレーズです。 – 「ハッピー&アクティブなレディになろう」 – 「ふわっとやさしい暮らし&おしゃれコーディネートマガジン」 – 「知的で面白く、美しくカッコイイ。知的な大人のための女性誌」 このフレーズからどんな記事が掲載されているのか、レイアウトはシャープなのかソフトなのか、使っている色はパステル系なのかクール系なのかといった具体的なイメージが湧いてきませんか。

 

社内報も特徴を打ち出すことで、コンセプトが自然と決まってきます。コンセプトが決まれば、情報量の多い堅めな誌面にするのか、写真やイラストを多用したビジュアル重視のものにするのか、文章は攻めの姿勢を持たせるのか、語りかけるような優しいものにするのかといったイメージも落ち着いてくるはずです。また、企画もコンセプトに沿えば方向性が定まって考えやすくなるでしょう。 原稿執筆、原稿依頼、デザインの発注をするときも、このコンセプトを念頭に入れておくとスムーズに進められるでしょう。

 

POINT社内報の「キャッチフレーズ」を決めましょう。

 

Q3.意見がバラバラで「キャッチフレーズ」がまとまりません。どう整理したらいいのでしょうか?

 

A3. 社内報に期待されている役割から連想していくとフレーズが浮かびやすく、意見もまとまってくるのではないでしょうか。 ただ、期待されている役割は多いため、一つに絞るのは難しいかもしれません。そんな場合はいくつかの役割を組み合わせてみましょう。

 

例 社内報の役割 + 社内報の役割 ⇒ キャッチフレーズ ・「意欲向上」+「旬な情報発信」 ⇒「会社生活を1ランクUPさせるアクティブ情報マガジン」 ・「愛社精神を育てる」+「コミュニケーションの活性化」 ⇒「がんばる社員を応援したい、インナーコミュニケーションマガジン」

 

POINT キャッチフレーズを考える際は社内報の役割を打ち出していきましょう。

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