株式会社ユー・エス・エス/上田写真製版所 ブログ

中国語DTP

◆日本語組版と中国語(簡体字)組版問題6−2

印刷物の寸法・規格について その2

こんにちは。
制作部の韓です。

今回も日本と中国の印刷物の寸法・規格についてご紹介いたします。前回は各国の原紙のサイズはそれぞれ異なるということについてお話ししましたが、それによって印刷物の仕上がりサイズにも違いがみられます。
今回は日本と中国でよく使われる代表的な印刷物の名刺、本、封筒のサイズについてご説明していきます。

名刺

日本で一般的に使用されている名刺の大きさは、サイズ規格「4号」と呼ばれ、「91mm×55mm」の寸法です。このサイズは「人間が最も美しいと感じる比率=黄金比」になっています。
中国では、黄金比の「90mm×55mm」サイズの名刺がよく使われますが、近年印刷工場では経済面を考えて、一般的に「90mm×54mm」のサイズが作られています。

日本と中国の名刺サイズ

日本では本の種類によって使用できる判型が決まっています。
●小説の文庫本  「A6」(105mm×148mm)
●社会の関心事や教養、専門分野を解説した新書  「新書判」(103mm×182mm)
●単行本・青年漫画、コンビニコミックなど  「B6判」(128mm×182mm)
●少年・少女向け漫画  B6より小さい「小B6判」(112mm×174mm)
●ハードカバーの単行本  「四六判」(127mm×188mm)・「菊判」(150mm×220mm)
雑誌は「大判」と呼ばれる比較的大きなサイズが使われますが、ジャンルによってサイズが異なります。
●一般的な雑誌  「B5」(182mm×257mm)
●写真とカラーをよく載せる女性誌・ファッション誌  「AB判」(210mm×257mm)
●文芸誌や学術誌  「A5判」(148mm×210mm)
なお、A4判(210mm×297mm)は書類の紙サイズとして広く使われていますが、書店売りの本にはあまり使われないサイズです。強いて挙げるなら写真集や絵本など、また企業・団体・教育機関などで発行される冊子などで使われることが多いです。

一方、中国では、書籍仕上がりサイズは「開」と呼ばれます。
●一般的な小説のサイズ  「小16開」(185mm×260mm)・「32開」(130mm×184mm)
●雑誌は「大16開」(210mm×285mm)
●絵本や冊子、ページ数が少ない場合は、A4判も使われます。

日本の製本サイズ(左)と中国の製本サイズ

封筒

日本と中国の定型封筒サイズは以下のようになります。

日本の封筒サイズ(左)と中国の封筒サイズ

今回は日中の名刺、本、封筒の定型サイズをご紹介しましたが、現在、印刷物のサイズは多種多様になってきており、必要に応じて大きさを選ぶことも可能です。
しかし、上記のような一般的な定型サイズを覚えていれば、デザインをする時に迷うことがありません。

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