株式会社ユー・エス・エス/上田写真製版所 ブログ

デザイン

◆「デザイン」を作るソフトウエアってどんなもの?

みなさん、こんにちは!
当社では、社内報のようなエディトリアル(ページもの)からチラシや名刺などのグラフィック(ペラもの)まで、多岐にわたるデザイン制作を行っております。
今回は、デザイン制作でデザイナーが扱うソフトウエアについてお伝えします。

グラフィック・エディトリアルデザインでは、Adobe社のソフトウエア「Illustrator」「Photoshop」「InDesign」を使い分けながら制作を行います。

制作会社やデザインなどに関わる方であれば、各ソフトウエアがどのように使われるかがわかると思いますが、そのような機会がない場合はなかなかわからないと思います。まずは、それぞれのソフトウエアでできることをご説明します!

①Illustrator(イラストレーター)
図形や文字の描画・編集ソフトで、図表やイラストレーションの制作ができます。
具体的には、
・ポスターやフライヤーなどの印刷物
・ロゴ、グラフなどの制作
・ベクタ形式でのイラスト制作

②Photoshop(フォトショップ)
世界で最も有名な画像編集ソフトで、写真の加工・合成が可能です。
具体的には、
・色調や明るさやコントラストなどの調整
・背景の切り抜きや不要な箇所の削除、複数の写真を組み合わせて一枚にするなどの合成
・ラスタ形式でのイラストの制作

IllustratorPhotoshopでは、表現される形式という点でも異なります。
Illustratorでは「ベクタ形式」という方法で描画されます。簡単にいうと拡大縮小した表現でも粗くならないという特徴があり、図形やグラフ・地図などを描画するのに適しています。

一方、Photoshopでは「ラスタ形式」という方法で描画されます。こちらは1pixelの点が縦横格子状に並び構成されたデータで、わかりやすいのは、スマートフォンやデジタルカメラで撮影された写真のデータです。こちらは、拡大すると歪みが生じ、ジャギー(エッジに現れるギザギザ)が発生してしまうためグラフや地図などには不向きです。写真でも粗くなってしまうことがあります。解像度が低いものだとジャギーが発生した写真になってしまうのは、ラスタ形式で表現されているからです。
(解像度については、こちらでご説明しておりますので、ぜひご覧ください!)
ラスタ形式は1pixelと細かい点で構成されるため、写真など複雑な画像の表示や様々な色彩を表現するイラスト制作に適しています。

③InDesign
DTP(デスクトップパブリッシング)アプリケーションソフトで、印刷物のページ制作・管理を行うための文字組版を行い、社内報などの冊子やカタログなど複数ページの印刷物を手がける際に使われます。

IllustratorInDesignでは、それぞれ得意なことが違います。

簡単に言うと、InDesignは複数ページの共通のレイアウトデザインを適用した制作、Illustratorはポスターなど単一ページのデザイン制作を得意としています。

社内報やカタログ制作の際には、「Illustrator」「Photoshop」「InDesign」それぞれの機能を生かしてレイアウトしていきます。

例えば、このような見開きのページがあったときに、どの部分がどのソフトで作っているかわかりますか?

今回は、このように使い分けて作りました。

大枠のレイアウトや文章などはInDesignです。文章が2段組になっています。こういう機能はInDesignが得意とする一つです。
写真が2点ありますが、色調などを調整しているのでこれらはPhotoshopですね。
最後にグラフ部分はIllustratorの出番です。色の組み合わせ方や見せ方など様々なバリエーションを作ることができます。

IllustratorとInDesignは似ている機能が多いため、図形などの作成はInDesignでも可能です。
デザイナーそれぞれで制作の仕方は異なりますが、社内報などのデザインはこのようにソフトウエアを使い分けて作っていきます。

社内報のご担当の方であれば、初校や再校をお願いすることが多いですが、ご確認の際に「この部分はIllustratorで作っているのかな?」などと考えると「デザイン」が面白く感じるかもしれません。

ユー・エス・エスでは、社内報だけでなく、ポスターやフライヤー・パンフレットなど様々なデザインを承っております。
お気軽にご相談ください!

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